「今月の引き落とし額がやばすぎ……」キャッシュレス決済で使い過ぎを防ぐ3つのポイント
キャッシュレス決済をメインに使うことで予算管理がラクになる場合もあれば、反対に、使い過ぎて現金管理に戻したという声もありますよね。
キャッシュレス決済メインで管理をしても、現金メインで管理をしても結果的に予算の中でやりくりができていれば、どちらも正解なんです。とはいえ、今後さらにキャッシュレス化が進むことを考えると、今のうちにキャッシュレス決済と上手に付き合う仕組みを作っておくと良いでしょう。
そして、キャッシュレス決済は現金払いよりも、ポイントが付与されたり、アプリ内の割引クーポンなどを使うことで、お得に買い物ができるというメリットもあります。昨今の値上がり時のやりくりの助けにもなるので、今こそキャッシュレス決済との付き合い方をマスターするタイミングといえるでしょう。
■使い過ぎを防ぐ3つのポイント
今回は、キャッシュレス決済を上手に使いながらお得にそして使い過ぎを防ぐ方法を紹介します。ポイントは以下の3つです。
・決済方法を絞る
・ざっくりとした予算を決める
・家計簿アプリを利用する
ここからはそれぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
◇決済方法を絞る
現在はクレジットカード、電子マネー、コード決済など数多くのキャッシュレス決済が存在しています。そして、利用するキャッシュレス決済の数が増えるほど使途不明金が出やすくなります。
使途不明金が出ることは、つまり、どんぶり勘定になっているということ。やりくり上手とは言い難くなります。そうならないためにも、クレジットカードなら2枚まで、コード決済なら1つまでと、できるだけ決済方法を絞るようにしましょう。数を絞ることで管理しやすくなり、ポイントが貯まりやすくなる効果もあります。
中には複数の決済手段を使い分けて、キャンペーンを駆使することで、還元率をUPさせるといった上級テクニックを駆使している人もいるかと思います。そんな時はこの後に紹介する家計簿アプリでの管理をおすすめします。
そして、キャッシュレス決済とポイ活は切っても切れない関係にありますので、まずは自分が貯めたいポイントを決めて、そのポイントが貯まりやすい決済手段を選ぶと家計の助けになるでしょう。
◇ざっくりとした予算を決める
キャッシュレス決済メインでやりくりをする場合は、細かく費目と予算を分けるよりも、ざっくりとした予算を決めるといいでしょう。
ざっくりとした生活費の予算の出し方は、手取り収入から「先取り貯蓄」と「家賃など毎月支払うべき固定費」を先に引きます。そして残ったお金が生活費です。
ここで出た生活費が10万円なら、その月に使えるカード分の予算を8万円、残りの2万円はいざというときに使えるように予備費として取り置いておきましょう。1カ月8万円は、5週に分けると1週あたり16,000円とも考えることもできますので、この金額を1週間の予算として考えて過ごすことで、使い過ぎを防ぐことができます。
◇家計簿アプリを利用する
キャッシュレス決済の手段を一つにまとめておくことで、家計簿のように出費の記録を見ることもできます。しかし、複数のキャッシュレス決済を利用している場合、出費の記録をまとめる必要があります。そんな時に便利なのが、家計簿アプリです。
家計簿アプリの機能として、銀行口座やキャッシュレス決済と紐づけることで、収入、支出をアプリで管理することができます。キャッシュレス決済と紐づけて管理しやすい家計簿アプリは、「Moneytree」「マネーフォーワードME」「Zaim」です。どれも無料版と有料版がありますので、まずは無料版を使ってみて、さらに機能を充実させたいときは、有料版を利用するといいでしょう。
家計簿アプリは、予算を登録し、日々の出費を入力することで、予算の残りが分かるため、使い過ぎを防ぐ効果が期待できます。他にも、家計の分析ツールなども活用することで、どの出費がかかり過ぎているかなどを知ることができるので、どの費目から節約するとお金が貯まるのか気づきやすくなりますよ。
■今回のまとめ
キャッシュレス決済やアプリを活用することで、お得にお買い物ができたり、簡単に家計管理ができたりするようになります。ただし、キャッシュレス決済は現金を使う感覚が薄れてしまいがちですので、ネットでの買い物の際は決済前に手元に現金を置いてみるなどの工夫をすると良いでしょう。
(文・丸山晴美、イラスト・タテノカズヒロ)