38歳ベテランCBに、今を時めくレアルFWコンビ 6日ブラジル戦で注意すべきワールドクラスの曲者たち
日本代表が6日に国立競技場で対戦するブラジル代表。ワールドカップ・カタール大会に向けた南米予選はリオネル・メッシ擁するアルゼンチン代表を退けて1位通過しており、3月に発表されたFIFAランキングでは1位となっている。
W杯では1994年のアメリカ大会優勝、1998年のフランス大会で準優勝、2002年の日韓大会で優勝と近年ではこの3大会での成績が最も優れている。その後はベスト8、ベスト4であり、直近のロシア大会は日本代表を倒したベルギー代表に敗れている。
ヴィニシウスやネイマール、ハフィーニャと派手さが目立つブラジル代表のFW陣だが、MFは堅実な守備的MFが揃う。韓国戦ではカゼミロとフレッジのコンビだった。カゼミロが中盤の底でどっしり構えてバランスを取り、運動量が豊富なフレッジがプレッシングを仕掛ける。両者ともにボール奪取を得意としており、奪われれば一気に派手な前線にボールをつながれてしまう。韓国戦ではベンチスタートだったが、ファビーニョはカゼミロに並ぶ世界最高のアンカーだ。カゼミロ、フレッジ同様にボール奪取が上手く、そこからの展開力も抜群だ。リヴァプールでは今季8ゴールを奪うなど得点力があり、ポジショニングもいい。ポジショニング一つでビルドアップを助け、相手の攻撃を封じる。韓国戦ではベンチスタートであり、彼が日本戦でフレッジとコンビを組むことになるか。
中盤同様に最終ラインは守備職人揃いであり、センターバックの選手層は世界でも屈指のものを持っている。37歳のチアゴ・シウバは成長を続ける鉄人だ。身体能力では衰えが見られるが、それを補う判断力が抜群であり、ミスをすることがめったにない。シウバの相方を務めるのはマルキーニョスとなるだろう。中盤の底でもプレイできるユーティリティ性を持っており、足元でボールを扱う技術が高い。183cmとセンターバックにしては小柄だが、はじき返す力はワールドクラスで、シウバとマルキーニョスコンビを日本は崩す必要がある。
守護神にはアリソン・ベッカーが起用されると予想する。ビルドアップでの貢献度、高いセービング力を両立している数少ない選手で、プレミアナンバーワンGKだ。21-22シーズンはプレミアで20回クリーンシートを記録しており、ゴールデングローブ賞を受賞している。特にセービングに長けており、彼の守るゴールから得点を奪うことができれば大きな自信になるだろう。
カタールで対戦するドイツ代表、スペイン代表と同等の力を持つブラジル代表。貴重なチャンスであり、攻守においてどこまで通用するのか確かめたい。