※この記事は2010年01月24日にBLOGOSで公開されたものです

先週話題になったBLOGOSの記事をまとめました。今回は「日本航空の破綻」についてです。

(株)日本航空、ほか2社~会社更生手続開始決定
業種 航空運送事業 
所在地 東京都品川区東品川2-4-11 
設立 平成14年10月 
従業員 12名 
代表者 西松 遥 
資本金 2,510億円 
年商 事業収益(21/3期・連結)1兆9,511億円 
負債総額 (3社合計・21年9月30日現在)2兆3,221億8,100万円 
1月19日、東京地裁へ会社更生手続開始を申し立て、同日開始決定を受けた。100%子会社の(株)日本航空インターナショナル(同所在地、同代表、昭和28年10月設立、資本金2,000億円、航空運送事業、従業員数1万5,943名)、(株)ジャルキャピタル(同所在地、金山 佳正代表、昭和63年7月設立、資本金35億円、金融・総合リース業、従業員数35名)も同時に申し立て、開始決定を受けている。
(中略)
平成22年3月期に入っても業況は変わらず、平成22年3月第2四半期では957億円の営業損失を計上、借入金の返済が困難だとしてGC注記が付される事態となっていた。このため、平成21年10月に発足した企業再生支援機構にグループの再生支援を要請。さらに翌月には当社と(株)日本航空インターナショナル、(株)ジャルキャピタルの3社で、取引金融機関との協議・調整を目的に「事業再生ADR手続き」を申請していた。
グループ再建について、企業再生支援機構とメーンバンクである日本政策投資銀行、および同行を所管する財務省等の意向もあり、再建のスピード・確実性・透明性が高まる事から、一般債権とリース債権を全額保護し、企業再生支援機構をスポンサーとするプレパッケージ型の会社更生手続開始を申し立てることとなった。なお、当社が今年の上場企業の破たん第1号となる。
東京経済より)


意見
ブロゴス内の意見は、日本航空に対して厳しいものが多く占めていました。
また、今後の経営方針等についても悲観的なものが目立ちました。

理念も覚悟もなきお子ちゃま大臣よ|にっぽん改国
田中康夫
「責任は取りたくないが、運航は継続したい」から、「支援機構を噛ませる事で『直接、責任を取らずに済む』と安直に法的整理を選択した」と「週刊ダイヤモンド」は喝破し、「お子ちゃま大臣」と「週刊文春」も命名したのでしょう。理念も覚悟も無き、指導者失格な前原誠司国土交通大臣の存在こそ、日本国民にとっての不幸です。
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JALの経営破綻|山内康一の「蟷螂(とうろう)の斧」
山内康一
JALの場合、従業員はがんばっているけれど、経営がまずかった、というパターンに分類できそうな気がします。JALがもっているソフト面のノウハウはすぐれたものがあります。JALには何とか立ち直ってほしいと思いますが、そのためには思い切った経営再建が必要です。
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JALの未来は暗い。|堀江貴文オフィシャルブログ
堀江貴文
まあ、従業員の雇用対策という側面はあるんだろうけど、実際のところ今後JALが収益企業として再生するかどうかは怪しいものがある。それはJALの置かれた立場が中途半端だからである。高級路線を目指すわけでもなく、かといって格安航空会社を目指すでもなく。だから、コスト構造も相変わらず高コスト体質のままだろう。ベンチャー企業のスカイマークのような徹底したコスト管理ができるかどうかといえば、出来ないに一票。図体がでかすぎるんだ。
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日本にプロの経営者プールを作る必要性|My Life in MIT Sloan
Lilac
こうして、かの国には「経営者プール」なるものが出来上がっていった。複数企業で経営の経験を積んできた、経営のプロが多くいて、大企業の経営に何かあったときは、そういった人が引っ張られてくるような仕組みが定着している。
思うに、日本でもこういうものが今後必要になってくるだろう。「困ったときの稲盛頼み」ではなく、経営者候補が複数出てきて迷うくらいの状況になってくることが。
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JAL:倒産した翌日から、もう地域エゴの声|Matimulog
町村泰貴
法的倒産処理を選択すれば、自動的にうまく行くと行った覚えはない。会社更生申立てに至ったことは大きな前進だと思うが、冒頭に掲げたような圧力は強くなる一方だし、世間に公言するよりも政治家に陳情する動きは強まる一方であろう。というか地方選出の民主党議員が率先して政府に自分の選挙区近くの不採算路線維持について申し入れをする姿が眼に浮かぶようだ。
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「大きいことは良いことだ」の象徴だったJAL|Joe's Labo
城繁幸
僕自身も振り返って思うのだが、JALというのは、「大企業に行っとけば間違いない」的な昭和的価値観の一つの象徴だったような気がする。
「ナショナル・フラッグ・キャリアなんだから、最後は生き残るんだよ」的な、そんな気もするけど、良く考えたら何にも根拠の無い価値観だ。
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