今季のプレミアで「最高の補強選手」10名

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今季もクライマックスが近づいてきたイングランド・プレミアリーグ

『football365』から、今回は「2021-22のプレミアリーグで最も成功を収めている新加入選手トップ10」をご紹介する。

10位:クリスティアン・エリクセン

クラブ:無所属→ブレントフォード

エリクセンは1月にフリーでブレントフォードに加入した。今季の全試合の12.9%にしか出場していないが、クラブの3分の1の勝利に貢献している。間違いなく彼が活気を与えているためだ。

心臓発作による療養生活を経験しながら、その中盤から繰り出すクオリティはいまだ健在。降格の危機にあったチームも、いつの間にか14位まで浮上している。

9位:クリスティアーノ・ロナウド

クラブ:ユヴェントス→マンチェスター・ユナイテッド

賛否両論は間違いなく存在している。彼がマンチェスター・ユナイテッドに悪影響を及ぼしている、チームの機能性を失わせているという評価がある。

ただ、では彼が決めてきた18ゴールがなかったら、あるいはチャンピオンズリーグでのいくつもの重要な得点がなかったら、ユナイテッドはもっと悲惨になっていたかもしれない。評価は難しいが、彼が結果を残していることは事実だ。

8位:クレイグ・ドーソン

クラブ:ワトフォード→ウェストハム(買い取り)

昨季ワトフォードからローンでウェストハムに加入し、今季開幕前に買い取られたドーソン。30代になったセンターバックは、素晴らしい一貫性と支配力を見せてチームの柱となっている。

現在UEFAカンファレンスリーグの出場圏内となる6位につけるウェストハム。このままであればキャリア初となるヨーロッパの大会に足を踏み入れるかもしれない。

7位:ティノ・リヴラメント

クラブ:チェルシー→サウサンプトン

チェルシーのアカデミーでプレーしていた若きサイドバックは、トップチームへの昇格を誘われながらも契約交渉で行き詰まり、昨年夏にサウサンプトンへと移籍した。2500万ポンドでの買い戻し条項が付いているという。

2020-21シーズンはアカデミーの最優秀選手に選ばれたという実績がある彼は、初のプレミアリーグでもいきなりポジションを奪取。ラルフ・ハーゼンヒュットル監督の下で見事な成長を見せている。

6位:クリスティアン・ロメロ

クラブ:アタランタ→トッテナム

昨季のトッテナムでは、最終ラインを5人の選手が代わる代わる務めるような状況があった。そして夏にやってきたクリスティアン・ロメロは、アルデルヴァイレルトの後継者としてセンターバックを引き締めた。

まだ若いこともあって完璧には遠い部分があるものの、ディフェンスだけではなく高い攻撃性をも生かして試合を加速させることもできる。3ヶ月の離脱を余儀なくされた怪我さえなければもっと高い評価を得られただろう。

5位:エマニュエル・デニス

クラブ:クルブ・ブルッヘ→ワトフォード

ワトフォードは現在プレミアリーグで18位と苦しんでいる。ただその中で輝いているのが、ナイジェリア出身のアタッカーであるエマニュエル・デニスだ。このチームで9ゴール5アシストというのはかなり見事な数字である。

まだ24歳と若く、厳しい状況からも高い個人能力を発揮して事態を打開できる。シュートの精度も見事なものだ。

4位:アーロン・ラムズデール

クラブ:シェフィールド・ユナイテッド→アーセナル

期待を超えたという点では、アーロン・ラムズデールは今季のプレミアリーグで最も輝かしい移籍かもしれない。決してベルント・レーノが悪いGKというわけではなかったが、彼が入ることで大きなアップグレードになった。

何年にも渡って欠けていた安定性を与え、アーセナルの最終ラインに自信と信頼を与えているように見える。アリソンやエデルソンには及ばずとも、そのレベルの高さは明らかだ。

3位:コナー・ギャラガー

クラブ:チェルシー→クリスタル・パレス

チェルシーが積極的に行っている若手のローン移籍。それが適切にハマった場合、互いのクラブにとって大きなメリットになる。コナー・ギャラガーはまさにそのような取引だった。

チェルシーでは出場機会が難しい彼は、今季クリスタル・パレスに貸し出されて力を発揮。中盤の選手ながら26試合で8ゴールを奪取し、解説者にも「完璧なミッドフィルダーだ」と評価されている。

2位:ジョゼ・サー

クラブ:オリンピアコス→ウォルヴァーハンプトン

ポルトガル代表でも絶対的な守護神となっているルイ・パトリシオが退団したことは、ウォルヴァーハンプトンにとって致命的なダメージになると思われた。しかしながら、このジョゼ・サーはその穴を埋めて余りある活躍を見せている。

ギリシャのオリンピアコスからやってきた彼は今季のプレミアリーグで最も高いセーブ率を叩き出しており、ウォルヴァーハンプトンの固い守りを支える砦となっている。しかもその移籍金は800万ユーロという安いものであった。

1位:マーク・グエイ

クラブ:チェルシー→クリスタル・パレス

今季イングランド代表に招集を受けることになった21歳の若手ディフェンダー。昨季まではスウォンジー・シティへローン移籍していたが、夏に完全移籍でクリスタル・パレスに加わった。

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いきなりセンターバックとして高い評価を得ると、絶対的なレギュラーとしてほぼ全試合でプレー。その年齢を感じさせないような安定性とリーダーシップ、そして欠けているところがないオールラウンドなスキルがある。