運動不足やストレスが花粉症を悪化させる?医師が伝えたい生活習慣
花粉症の人にとってはまさに今、辛い時季ではないでしょうか? 赤坂ファミリークリニック院長、伊藤明子先生に花粉症改善に役立つ生活習慣について教えてもらいました。
花粉症の症状を抑える工夫。食事やストレス軽減も効果的
花粉症などのアレルギー症状を抑えるには、腸内環境をよくするのがポイント。腸内で発酵しやすい食物繊維「発酵性食物繊維」を積極的に摂取することが大切ですが、そのほか、アレルギー症状を抑えるためには「ヨーグルト」と「すりゴマ」も効果的と言います。実際に伊藤先生の研究のなかでも、このふたつを1か月毎日食べた場合、目や鼻の症状について改善が見られたといいます。
「ヨーグルトに含まれる善玉菌と、すりゴマに含まれる食物繊維やビタミン、ミネラルが症状緩和のポイントに。食べてすぐに症状が治まるわけではありませんが、毎日しっかり食べ続けることで予防・改善効果が期待できます。どちらも気軽に食べられるものなので、ぜひ習慣化してみてください」(伊藤先生)
●食事×運動×睡眠で、花粉シーズンを乗りきろう
今日から実践できる花粉症対策を教えてもらいました。
【意識したい生活習慣】
・毎日30分程度の軽い運動をする
・ストレスをため込まない
・毎晩湯船に浸かり、花粉をしっかり洗い流す
・8時間以上の十分な睡眠をとる
共通して重要になるのは、生活リズムを整えて健康的な日々を送ること。長びく自粛生活で体を動かす機会が減っていますが、運動不足は悪玉菌の増加や腸内環境の悪化に繋がるのだそう。ウォーキングやストレッチなど、簡単な運動を習慣化させましょう。
「コロナ禍で不安障害や抑うつ、不眠などを抱える人も増加傾向にあります。なんとなく気分が落ち込む、人間関係に悩んでいる…なんて方も多いでしょう。しかし、ストレスもアレルギー症状を悪化させる要素のひとつ。自分なりの気分転換を見つけながら、ストレスを解消していきましょう」(伊藤先生)
花粉症シーズンが終わっても、ぜひ続けていきたい生活習慣ですね。