40代からの「ものを増やさない極意」とは、たったひとつのシンプルな考え
整理整頓でよくあるお悩みといえば「収納スペースがたりない」「ものが出し入れしにくい」こと。きっちり整えて収納するテクニックが紹介されがちですが、じつは収納そのものがリバウンドの原因になることも…。今回は整理収納コンサルタント須藤昌子さんに、片づけがうまくいく考え方を教えていただきました。
同じ用途なら「予備」はいらない!潔く「交換」することが大事
須藤さんは、「ものを新たに買う」ということを滅多にしないそうです。衣類も雑貨も、基本的には古いものを新しいものに買い替えます。
「なにかを買ったらなにかを手放す。この法則を守るようにしています。買ってばかりで手放さないと、家の中にどんどんものがたまってしまうからです」
以前は、お子さん用の目覚まし時計を新しいものに買い替え。
「子どもが自分で起きてくれるような機能つきの時計を選びました。以前使っていたものもまだ使える状態でしたが、処分することに。壊れていないから2つあってもいいかと取っておくと、ものがどんどん増えてしまいます」
ものを買うときは、手放す覚悟も必要。須藤さんは、そんな気持ちでものと向き合っていると言います。
●収納アイテムは、増えすぎるとそれ自体がかさばってスペースを圧迫
同じく増やさないように、とくに意識しているのは収納アイテム。
「あると便利だからとむやみに買いたしていると、意外とスペースを取ってしまいます。ものを増やさなければ、収納アイテムを増やす必要もなくなりますよ」
須藤さんが収納アイテムを購入するのは、ほとんどが劣化による買い替え。
「昨年は、リピートしてずっと使っているイケアのファイルボックスTJENAを購入して古いものと取り替えました。収納アイテムは黄ばみやたるみなど知らず知らずのうちにくたびれていることも多いもの。新調すると見た目がすっきりします」
並べてみると違いは一目瞭然です。
今使っている右のファイルボックスから左に交換。劣化しただけで機能や使い心地には満足しているので、同じものを買って取り替えることに。
ものを増やすのは簡単ですが、いざ処分するとなると多くの労力とストレスがかかってしまいます。須藤さんのアドバイス、ぜひ参考にしてみてください。