イラストレーターのなとみみわさんは、子どもが独立し、介護していた義母を看取ったあと、49歳で離婚、おひとりさまに。現在52歳のなとみさんですが、心身の衰えやこれから先の不安など、いろいろな場面で「老い」を実感するようになったそう。そんななとみさんが、自分の「老い」について考え、向き合っていく新連載「なとみみわの明るく老いに向き合い中!」がスタートします!

更年期ど真ん中!50代は「老い」が身にしみる…

最近、己の老いに追いつけず、ヤケクソでセーラー服着せてみました。中学生ぶりだから、52引く15は…わおっ! なんと37年ぶりのセーラー服です! イラストってすごい、わおっ!!

今月から自分の老いについて語っていこうとおもっているのですが、突然ですが、皆様は、「老い」と「死」どちらの方が、怖いですか?

え? 両方? あははは、それなし〜〜!! どっちか〜〜〜(笑)

私は「死」より「老い」の方が怖いです。

●「死」は少し受け止めたけど「老い」はまだまだ怖い!

ちなみに子どもの頃は、死ぬことがとっても怖くって、「ノストラダムスの大予言・1999年7の月人類滅亡説」に心底震えておりました。その頃は「死」が遠かったからか全然理解できず、ただ漠然と恐怖や不安を感じていたのでしょうね、今思えば。「老い」なんて全くもってノットオブ眼中でしたね。

でも40代も後半に差しかかってくると、自分や周りの友人が大病したり、大切な家族の「死」などを経験したりして、おのずと自分の「死」をリアルに受け止められるようになってきました。「うん、人は死ぬよね」と悟りの境地です。

しかし、悟りの境地ぶって「死」はなんとなく受け止めたとしても、「老い」は怖いです。きっと私は、死ぬまでの老いていく時間が怖いんだと思うんです。確実に目に見えて、日々実感する「老い」に心が凹んでしまいます。

●増えるシミやシワ、体力の低下は「今そこにある老い」

日に日に増えるシワやシミ、たるみ。そして白髪…。一方で、薄くなり続ける髪の毛やまつ毛や眉毛。手足の関節は痛むし、腰痛はひどい。それととにかく目が疲れる。そのせいで首も肩も背中も辛い。浮き輪肉はとれないし、油物を食べると胸焼けがひどい。昼、ハンバーグを食べると、もう1日中上がってくるゲップがハンバーグ。歯の黄ばみも気になる。

その上、もう少しで骨粗相症になりそうなのよ、マジで。最近よくつまずくし、とにかく疲れが取れない。しかもこの間尿もれしたんだけど。なんとな〜く夕方になるとコドクを感じて不安になるの。とどのつまりは更年期障害。ナドナド。いっぱいあるなあ〜。見た目の変化や身体の衰え、これは「今そこにある老い」。

 

●認知症やお金の不安。「少し先にある老い」が怖い

認知症になるのが怖い。人の世話になるのが怖い。老後お金が足りるか不安で仕方がない。そのとき自分が不幸な生活を送っていないか、怖い。これは「少し先にある老い」。

「少し先にある老い」に関しては、どうしようもないことも多いので、とにかく今、細々とお金を貯めて、心身ともに健やかな自分で生活していくしかないんですけど…ああ、なんか本当に暗くなっちゃう。「老い」を考えると、とことん暗い気持ちになる…。と、思って凹みまくり、焦りまくっていたんです、つい最近まで。

 

●ときには「老い」と争って、ときには大いに諦める

老いていく事は確かに怖いんだけど、でもなんか怖がってばかりいるのは、人生損しているようでしゃく。凹んでばかりいないで、自分が出来る範囲で、ときには「老い」と争って、ときには大いに諦めて、自分の時間を存分に楽しみ、老いを豊さに変え、残りの人生楽しんでいきたいな〜と思っております。

そんな感じで、次回は「薄毛問題」についてお話したいなあと思います。皆様、薄毛…気になりませんか? 私は、とくに生え際のあたりがスカスカになってきて…もう気になって気になって仕方がありません。ウィッグの購入も検討しております、はい(笑)。では皆様また次回。

 

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