月10万円貯める人の家計管理術。無理せずに続く6つのコツ
長引くコロナ禍や、値上げの波、世界情勢の変化…。そんななかでも強くたくましく年100万円以上貯めたお金の達人“オカネジェンヌ”を、ESSE編集部で選出しました。今回は、オカネジェンヌ金賞を受賞した、Tさんの家計のやりくり法を紹介します。
メリハリ貯めとライフプランで月10万円貯金
2度の減収にみまわれながら、貯金1000万円を達成したTさん。
「最初のピンチは、産休で収入が半減したとき。出費を減らそうとカードの利用履歴を見直したら、使っていないサブスク、ポイント狙いの高い年会費のクレジットカードなど、次々とムダが見つかり…。お金に無関心だとソンをすると痛感しました」
以来、「なんとなく消費」をキッパリやめ、本当に必要なものだけ買う「メリハリ消費」を徹底。さらに、ライフプランをつくって、年間の貯金目標額も明確に。「目標を達成したら黒字分は自由に使えるルールに。やりくりがどんどん楽しくなりました」
その結果、妻の退職による2度目の収入減も難なく乗り越え、さらには資格取得で一定の収入確保も果たし年間250万円の貯金を実現! 大事なものにはお金を使って日々を楽しみながら、家族で協力して将来に備える前向きな姿勢が金賞受賞につながりました。
●Tさんのプロフィールと家計表
<Tさん(大阪府・32歳)>
夫(36歳)、長男(2歳)の3人家族で、一戸建てのマイホーム住まい。5月に第2子を出産予定。ベビーマッサージの資格やパソコンスキルを生かして、仕事は在宅で行う。
<家計表>
夫の月収(手取り) 470,000円
妻の月収(手取り) 70,000円
児童手当 15,000円
収入合計 555,000円
住居費(住宅ローン) 137,000円
食費 64,000円
外食費 0円
水道光熱費 12,000円
通信費(携帯電話2台分、プロバイダーなど) 20,000円
日用雑費 15,000円
子ども費(保育園代) 48,750円
クルマ費 8,250円
保険料 40,000円
被服・交際・交通費 70,000円
その他出費 35,000円
貯金 100,000円
支出合計 550,000円
収支 +5,000円
●シンプルでムダなし!Tさんの家計の流れ
年間250万円の貯金を実現したやりくりは、支払いも家計簿もスマホ1つでできて簡単! データを残すことで支出のクセの把握にも。
(1) 前年の支出から月の予算を決める
月初めに、昨年の家計簿の平均支出を見ながら今月の予算立て。「シーズンによって変わる光熱費の増減や、その月の臨時支出の予定を盛り込んで、適正な予算を立てるようにしています」
(2) 支払いはキャッシュレス! クレジットカードは2つに厳選
支払いはキャッシュレス中心で、妻は楽天カード、夫はAmazonカードを利用。「何枚もあるとムダづかいが増え、ポイントも分散して貯めにくいので2つだけに絞っています」
(3) 日々の支出家計簿アプリでラクラク管理
家計簿アプリに、クレジットカードと引き落とし口座をひもづけ。「お金を使うと自動的に費目に振り分けて記録され、予算残高もすぐ出るので管理が簡単。毎月黒字をキープしています」
(4) 週の初めに前の週を軽く振り返る
1週間が終わると、家計簿アプリの記録をチェック。「サッと見直すだけで、使いすぎに気がつき、翌週は注意しようという気持ちに。現金を使用したときはこのタイミングでまとめて入力」
(5) 月の終わりに出費合計をエクセルに記入
月末に、アプリを見ながら出費合計をエクセルに入力。「このひと手間で、年間の収支や貯金額、費目別の支出平均が一覧にできるので、翌年や将来のプランを立てるとき役立ちます」
(6) 夫に貯金額を報告してモチベーションアップ
集計が終わったら、夫に貯金額を報告。「『この調子だと旅行に行けるね』『少し投資に回そうか』などと、今後の話で盛り上がります。次の目標ができるので、やる気も倍増!」