L(ピーマン収穫ロボット)

写真拡大

「L」はAGRIST株式会社が開発する吊り下げ式ピーマンの自動収穫ロボット。独自機構の収穫ハンドで収穫後におこなっていた余分な茎を切り取る作業を収穫作業と同時にロボットが自動で行う。「L」はハウス内に設置したワイヤー上を移動するため、地面にレールを引く必要がなく、初期工事の簡素化ができる。さらに、ぬかるみや落ち葉などの障害物でロボットが動かなくなるといった問題も解消している。また、1度の充電で4時間稼働ができるバッテリーを搭載(バッテリー交換で1日8時間の稼働)するほか、ピーマン樹木への傷を防ぐためのカバーも取り付けている。
AGRISTは農業において収穫の労働力不足の課題を解決するロボットを農業が盛んな宮崎県新富町の農家と一緒に開発をしている。自動収穫ロボット「L」は農家の声を一番近いところで聞き、「収穫ロボットが必要だ」という声を反映させ生まれた。従来の大型で多機能なロボットに対して、安価でシンプルなロボットをコンセプトにしている。