節約好きがたどり着いた「損せずお金も貯まる」買い物ルール5つ
そのときは必要かも…と思って買ったのに、少し時間がたって見てみると「失敗したな…」と思うお買い物の経験はありませんか? 家計改善コンサルタント・アドバイザーの高木瞳さんも昔、失敗した買い物の経験があったそう。そこで、その経験を生かしてたどり着いた「お買い物ルール」について、今回は教えてもらいました。
損したくないからこそ買い物ルールを見直した!
以前の私は、お金があるだけ使ってしまう散財タイプで、買い物の失敗を山ほど経験してきました。衝動的に買ったり、ストレス発散で買ったもののあまり使わなかったり。家に使わないものがたくさんあるのに、常に「なにか欲しい」と思っていました。
しかし、子どもも生まれて一念発起。「もう絶対に損したくない!」と買い物ルールを見直しました。今回は、実際に効果があった方法を5つご紹介します。
●私が失敗した買い物のパターンとは?
まずは、自分の買い物の「失敗パターン」を整理してみました。
・そのときはよいと思ったがすぐ飽きた
・すぐ壊れた、傷んだ
・買った値段より維持費が高かった
・通販など、イメージと違った
・捨てる手間と費用が大きかった
失敗例としては、こういったパターンが多かったです。そこで、このパターンを繰り返さないようにすればいい! と気をつけて、ルールを見直しました。
【損しない買い物ルール】
(1) 絶対に必要かを考える
(2) 耐久年数、メンテナンス費用を確認
(3) アフターフォローや保険の有無
(4) 捨て方・処分費用
(5) 100点なら買ってよし
●1:絶対に「必要」か考える
まず、衝動的に「これいい!」と思っても、「欲しい」ではなく「必要か」を考えるようにしました。かなり買いたい気持ちになっても、いったん店を出て冷静になるようにしています。ときには数日〜数か月考えることも。
今の生活では家電も日用品も、最低限のものは揃っているので本当に「絶対必要」なものは少ないと感じます。とくにセール品は、在庫限り・期間限定と制限があるので焦って決めがちでしたが、むしろセールを過ぎて定価でも買いたいものなら、本当に必要なもの。
値段の安さで決めず、本当に必要なものを自分にとって必要なタイミングで買うと決めました。
●2:耐久年数、メンテナンス費用を確認
家電なら何年使えるか、バッテリー交換やメンテナンスにいくらかかるか。洋服なら何年着られるか、クリーニングが必要か、毛玉取りやアイロンがけの手間など、耐久年数とメンテナンスの手間や時間を必ず確認するようになりました。
安く買った服でもすぐ毛玉やシワができ、手入れが面倒で結局あまり着ないで捨てたことが何度もあるため、買ったあともお金と手間がかかることを前提に選ぶようにしています。
●3:アフターフォローや保険の有無
以前、通販で安く買った品物が不良品で、交換希望の電話をしてもつながりにくく、不安になったことがありました。
壊れた場合に交換や修理ができるのか、保険はあるのか、安心して相談できるお店なのか、安い品物でもしっかり確認して嫌な思いをしたり、安物買いの銭失いにならないように気をつけています。
●4:捨て方・処分費用
マイホームを建てる前は中古品の安い家具で生活していました。リサイクルショップや激安通販で買った家具ですが、引越しのときの処分費用の方が高くてビックリ! 100均で買った雑貨なども、分別が難しく、捨てる手間がすごくかかったものがたくさんありました。
SDGsの流れもあり、今は捨てることにお金がかかる時代なんだと感じました。それ以来、捨てるときの費用を含めて検討すると決め、処分のときまで想像してから買うようにしています。
●5:100点なら買ってよし
買い物を我慢しよう! という視点で判断していると、「買ってはいけない」と息苦しくなりますが、「高くても買ってよし。ただし100点満点の場合のみ!」というルールにしたら、とても気持ちよく買い物できるようになりました。
「買ってもいいんだ」と思うと、無理して抑えている感覚は全くありません。しかも、100点満点の品物はそうそうないので、結果としてお金が貯まり、「貯まってるから本当にベストのものが買える」といういい循環になりました。
「この1〜5のルールをクリアすれば買ってもよい」と決めたら、そう簡単にものが増えなくなりました。おかげで家の中のものが減り、いざ買うときには100点満点の品を選んでいるので、家の中が厳選されたお気に入りのものばかりになりました!
我慢の節約ではなく、中・長期的に満足できる買い物をしようと決めた結果、いちばんおトクな買い物が出来るようになったと感じています。無理や我慢の節約はしたくない、でもお金を貯めたい! という方は、買い物のルールを見直してみることをおすすめします。