とにかく簡単な「つみたてNISA」の始め方。初心者でもわかりやすい
現金を貯蓄するのはもちろんいいことですが、「現金の価値が下がったときにソンしないためにも、“投資”で資産を増やすのがおすすめです」と話すのは、ファイナンシャルプランナーのいちのせかつみさん。初心者でも始めやすい、つみたてNISAについて教えてもらいました。
始めるなら今!つみたてNISAを始める4つのステップ
長く運用するほど、リスクが減ってトクしやすいのがつみたてNISA。だれでもすぐにチャレンジできる、とにかく簡単な始め方を紹介します!
●STEP1:口座を開設する
・証券会社のHPで総合口座とつみたてNISA口座をつくる
まずは、総合口座(銀行の場合は投資信託口座)とつみたてNISA口座が必要。「手数料が安く、品ぞろえが多い金融機関で開設を。迷ったら、慣れたメインバンクを選ぶのも手です」
・個人情報を入力する
「利用申し込み」画面の手順に沿って、個人情報を入力。次に、マイナンバーカード、運転免許証など本人確認書類をアップロード。
●STEP2:入金する
・投資金額を決める。最初は1000円からスタート!
積立額は、1000円以上が一般的。「最初は毎月1000円で始めて、1年間練習のつもりで続けてみて。世の中の動きや市場の動向がわかってきたら、増額しましょう」
・投資資金を総合口座に入金
総合口座(銀行は投資信託口座)に入金すると、指定日につみたてNISA口座に振り替えられ投資信託が買いつけられます。「証券会社と提携している口座だとおトクになることも」
●STEP3:商品を選ぶ
・買えるのは投資信託!
リスクを減らすには、投資先を分散し、積み立てで、長く運用するのが鉄則。「つみたてNISAでは、その3つに向いた投資信託とETF(上場している投資信託)があります」
【そもそも投資信託って?】
大勢の人からお金を集め、投資のプロが代わりに投資・運用してくれる商品のこと。「専門家がリスクを抑えて投資してくれます。少額から購入できるので、初心者にもピッタリです」
投資をしたい人
↓お金を出す
運用のプロ
↓代わりに投資
投資先
↓利益
運用のプロ
↓分配金
投資をしたい人
・日経平均と連動しているものを選ぶ
初心者におすすめなのは、日経平均と連動する投資信託。「日経平均は毎日報道されるので、動きがわかりやすい。買った商品の変動がチェックしやすいうえ、コストも安いです」
「1種類だけの投資はリスクが大きいので、3種類ほどに分散して買いましょう。投資のバランスが取れ、リスクが低減されます」
●STEP4:積立頻度を選ぶ
・毎月積み立てを選ぶ
積み立て頻度は毎週、毎月などから選べますが、おすすめは月1回。「給料日から次の給料日まで、イベントの多い月、余裕がある月を考えながら、今後の投資額を設定しましょう」
・基本はそのままでOK! でも、月1回チェックして勉強を
ほったらかしでもOKですが、月1回は確認を。「首相が代わったら価格が上がった、下がったなど、世の中の流れとどう連動するかがわかり、投資のおもしろさにハマるかも」
素人にはハードルが高そうなお金の世界。ですが、初心者向けの投資ならチャレンジするにはちょうどいいかも?! これを機に、家計全体の貯蓄プランを見直してみましょう。
この特集は2022年1月11日現在の内容です。投資は元本割れのリスクがあるため、自己責任のうえで投資してください