花粉シーズンにはクルマに黄色い汚れが積もります。少し雨が降ろうものなら、たちまち厄介なシミに。どう対処すべきなのでしょうか。

花粉シーズンとクルマ、どう付き合う?

 花粉シーズンには、クルマに黄色い汚れが積もります。雨がたくさん降れば流れることもありますが、ちょっとの雨だと、クルマ全体がウロコ状のシミに覆われることも。


花粉シーズン、少雨の翌朝はクルマ全体がシミで覆われていることも(乗りものニュース編集部撮影)。

 こうした春の黄色い汚れは、プロにとっても厄介な存在のようです。洗車に関する技能や知識などについての資格「洗車ソムリエ」の検定試験を行う日本洗車ソムリエ協会に話を聞きました。

――花粉シーズンにクルマにつく黄色い汚れは、やはり花粉なのでしょうか?

 クルマの表面の黄色い汚れは、だいたいが黄砂です。花粉シーズンは黄砂のシーズンでもあり、黄色い汚れは花粉と黄砂でおおよそ2:8です。

――毛ばたきなどで落とした方がいいのでしょうか?

 黄砂は粒子が丸くなく、とがっているので、毛ばたきなどで上からさらうと傷つくことがあります。そのときにはきれいになっても、線状の細かい傷がつき、だんだんボディの光沢がなくなります。高圧の水で洗い流すのがよいでしょう。

 もっといえば、触らないのが一番なのですが、フロントガラスはそうはいきませんよね。しかし、ワイパーでさらうとガラスに傷がつき、そのなかに油汚れが溜まり、それが油膜の原因になります。落とすなら、ウインドウウォッシャー液をたっぷり使ってワイパーするのがよいでしょう。

雨上がりの地獄のシミはどう対処?

――雨が降ると、ボディにウロコ状のシミがびっしりつくことがあります。これはどう対処すべきでしょうか?

 こうなると厄介です。濡れタオルなどでこすると、周りに砂が拡散し、傷だらけになります。高圧の水でもとれないことがあります。いろいろな成分が溶け出してシミになっているのですが、黄砂が主ですからスケール(石灰質)です。酸性のスケール除去剤が有効です。

 一方、花粉を落とす場合は熱が有効です。お店で落とす場合は業務用の機器でボディを加熱して落としますが、自分で洗車する場合は、70度くらいのお湯でシミをふやかすように洗うといいでしょう。


フロントガラスにも黄砂や花粉は容赦なく付着する(画像:写真AC)。

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 春の花粉シーズンは、こまめな洗車が有効だといいます。「雨が降る前、もしくは雨のときに洗車するのがベストです。水と反応して汚れが固まるので、固まる前に落としてしまうのが一番」とのこと。仮にシミになってしまった場合も、その上に汚れを降り積もらせないためにも、洗車するのが有効だそうです。