ドローンが永代橋など複数の大橋を横断する 都内初の医薬品配送実験 ドローンで日常的に医薬品を届けられる社会を目指す
●3つの大橋を横断しながら隅田川上空を約2.0km飛行
実証では人口約1,400万人を抱える世界でも有数の人口集中地区である東京都内での飛行に向け、リスクを最小限に抑えるため隅田川上空を飛行ルートに選定。株式会社メディセオ 新東京ビルから学校法人聖路加国際大学 聖路加国際病院への配送を想定し、A地点(隅田川大橋付近)からB地点(佃大橋付近)にかけ3つの大橋を横断しながら、隅田川上空を約2.0km飛行する。使用するドローンはACSL-PF2(ACSL製)。
飛行ルート
隅田川を飛行するドローン
受け取りの様子今回の実証実験は2022年度を目途に法施行が予定されている「有人地帯における補助者なし目視外飛行(レベル4飛行)」を見据えたもので、道路の混雑状況にかかわらず、緊急時・災害時における即時のオンデマンド輸送や、日常的に医薬品を届けられる社会の実現を目指す。
【検証内容】：
1.品質管理:国が定める「ドローンによる医薬品配送に関するガイドライン」(*2)に基づき、 配送中の温度変化や固定状況を検証2.配送回数:多頻度運航を実施し、1機体につき1日当たりの配送可能回数を検証3.オンデマンド配送の実現性:発注から納品までの所要時間やプロセスを検証
●JALの取り組み
JALはこれまで人口集中地区である兵庫県洲本市での医薬品配送を想定した実証実験や株式会社メディセオとのドローンを活用した医薬品輸送に関する共同検討を進めてきた。今後は実証で得られる知見も活用し、病院や薬局から実際に医薬品を必要とする人への輸送を含む、医薬品物流全体の課題解決を目指す。ドローンを活用し、身近で大切な医薬品を迅速かつ効率的に配送できる新たな物流網の構築に貢献していく。
●KDDIの取り組み
KDDIはモバイル通信に対応したスマートドローンにより、ドローンが自律飛行し、人を助けてくれる世界を実現したいと考えている。どうすれば誰かの役に立てるのかを大切に、買い物に行けないお年寄りに荷物を届ける、命の危険を伴う危険な作業を代わりに担う、農作業を自動化し大切な田畑を次世代に引き継いでいく、そんな一つ一つの想いを叶えるため、物流、監視、点検、測量、農業、それぞれの分野で、顧客とその実現に取り組んでいる。
