第6波に突入 医師「危機感持って」
栃木県内では5日、新型コロナウイルスの新しい変異株、オミクロン株の市中感染とみられる感染者が初めて確認され、全国的に再び感染が急拡大する中、日本医師会の中川俊男会長は6日、「第6波に突入した」との見解を示しました。
この現状を医療現場はどう見ているのでしょうか。
5日、県内では市中感染とみられる陽性者が初めて確認されました。
今月に入り、1日当たりの新規感染者がおよそ3カ月ぶりに30人を超え、福田知事は「第6波」の入り口と危機感をあらわにしています。
こうした状況をコロナの重症患者を受け入れる医療現場はどう見ているのでしょうか。
自治医科大病院 森澤雄司感染制御部長:「年末年始で会食機会や移動増え、年明けに感染者増は織り込み済み。県内にこのタイミングでオミクロン株が入り急激に陽性者が増える可能性ある。まん延防止が検討されている地域の状況をみるとオミクロンは感染力強いが重症例が少ない。重症化する割合は低いと期待したい。ただインフルエンザだと県内で流行すると10万人くらい陽性になる。流行性の疾患は分母が大きく変わるので重症化、亡くなる割合が減っても患者数が増えれば元も子もない」
自治医科大学附属病院では県内で感染状況が落ち着きを見せていた去年11月半ば以降、コロナ患者を受け入れずに済んでいます。
1日当たりの新規感染者が273人と最多を記録した去年夏の第5波の時には、医療提供体制はほぼ崩壊しました。
そして、再び全国的に感染が拡大しつつあり、医療現場は緊張感を保ちつづけています。
森澤部長:「第6波は始まっている。陽性者の急増は間違いない事実。この流行が急激に立ち上がると医療が対応しきれないのでできるだけ流行を遅らせること。飲み薬が承認され治療が進んでくるのでそれを待てる状況をつくりたい」