セルティック、近年の「最高レジェンド」BEST10
古橋亨梧をはじめとして4名の日本人選手が所属することになったセルティック。一層注目を集める存在となっている。
今回は『bleacherreport』が伝えていた「ファーガス・マッキャン買収以降のセルティックにおける最高選手ランキング」をご紹介する。
なお、ファーガス・マッキャンはスコットランド系のカナダ人実業家で、1994年にセルティックを買収して破産の危機から救い、後に会社を離れていった人物だ。
ちなみにこのランキング自体はやや古いためキーラン・ティアニーら近年の有力選手は入っていない。
10位:クリス・コモンズ
出場数:227試合
ゴール数:91ゴール
クリス・コモンズはファンにとって評価が分かれる選手だ。屈指のレジェンドと見る方もいれば、10位にも入らないと思う方もいるだろう。ただトップ20をあげれば必ず入ってくる存在だろう。
2010年1月にわずか30万ポンドで加入して以来、セルティックを5回のリーグ優勝に導き、2013-14シーズンは27ゴールを決めて得点王に輝いた。ブレンダン・ロジャーズ監督就任後は構想から外れて引退したものの、間違いなく近年最高のエースであった。
9位:クリス・サットン
出場数:199試合
ゴール数:86ゴール
2000年にマーティン・オニール監督が就任したとき、サットンは600万ポンドという当時の記録的な額で獲得された。大型ストライカーである彼はヘンリク・ラーションのパートナーとして期待され、デビュー戦となったダンディー・ユナイテッドとの試合から決勝ゴールを決めた。
ときには守備的なポジションをもこなすなどチームにとって非常に有益な存在となり、ゴードン・ストラカン監督が就任するまでは常にレベルの高いプレーを見せた。2006年1月にバーミンガム・シティへと移籍するまで199試合に出場、86ゴールを決めている。
8位:フレイザー・フォースター
出場数:184試合
「万里の長城」というニックネームまでつけられた巨大なゴールキーパー。ニューカッスルからローンで獲得されたあと、2年後に200万ポンドで買い取りされた。ニール・レノン監督は彼を「世界トップクラス」と評価し、レギュラーとしての立場を確固たるものにした。
4シーズンに渡って常に30試合以上に出場し、そのうち3シーズンでリーグ優勝。2014年の夏にサウサンプトンへと移籍するまで絶対的な守護神としてプレーしていた。2019-20シーズンにはローンで1年だけ復帰していたことも。
7位:アルトゥール・ボルツ
出場数:221試合
フォースターと比較する方は多いだろうが、おそらくアルトゥール・ボルツのほうを高く評価するファンが多数ではないか。2005年にレギア・ワルシャワから加入したポーランド人GKは、5シーズンの間絶対的な守護神となっていた。
スター性があり、シュートにめっぽう強かった。好調時はまさにワールドクラスのゴールキーパーだったことは誰も疑いはしない。2008年にはワールドイレブンの候補にも選ばれ、ブッフォンやカシージャスらとその座を争ったことも。
6位:ジョン・ハートソン
出場数:201試合
ゴール数:109ゴール
ジョン・ハートソンはまさにセルティックの魂であった選手の一人だ。2001年にライバルのレンジャースからのオファーを断って加入したと自伝に書いており、後年大きな話題になった。
フィジカルの強さとポストプレーを武器にしたウェールズ人ストライカーは、クラブで100以上のゴールを決め、2005年にはスコットランドの年間最優秀選手に輝いている。
5位:スティリヤン・ペトロフ
出場数:311試合
ゴール数:64ゴール
ブルガリアの名MF「スタン」ペトロフがセルティックに来たのは1999年。CSKAソフィアから加入したときにはまだ19歳で、当初はホームシックに苦しみ、英語も喋れず、本職ではない右サイドバックも務めた。
しかし徐々に精神的な強さを見せてそれらを克服すると、ボックス・トゥ・ボックスのMFとして立場を確立。攻守に渡っての献身的な貢献、ときに見せる強烈なミドルシュート、そしてキャプテンシーで存在感を発揮した。後にアストン・ヴィラへと移籍したあとに白血病に罹患してしまい、2013年に現役を引退している。
4位:エイダン・マクギーディ
出場数:251試合
ゴール数:37ゴール
マクギーディはセルティックの歴史上で最も優れたウインガーの一人だった。アイルランド人ではあるがユースからの卒業生であり、そのキャリアの10年間をこのクラブで過ごした。
一貫性はやや乏しく、ときには「利己的すぎる」とも批判されたが、彼が好調なときは非常に華やかなプレーができた。軽やかなドリブルと正確なクロスによって多くのアシストを重ね、4回のリーグ優勝に貢献している。
3位:中村俊輔
出場数:166試合
ゴール数:33ゴール
セルティックでプレーしていた2007年、彼はスコットランドの選手賞と記者賞をダブルで獲得。リーグ優勝にも貢献し、バロンドールの候補にも選ばれていた。
近年のセルティックで最も創造力豊かな選手であり、本職であるトップ下ではなく右サイドからのプレーを余儀なくされたものの、そこで与えられた責任を楽しんでいた。マンチェスター・ユナイテッド相手に決めた2つのフリーキックは今だ伝説的なもので、キーラン・ティアニーの憧れの選手だったことでも有名だ。
2位:リュボミール・モラフチク
出場数:129試合
ゴール数:35ゴール
モラフチクを中村俊輔の上に置くのは難しい決断だった。彼は33歳でセルティックにやってきたが、実用的すぎるスコットランドのリーグにエキサイティングなプレーをもたらした攻撃的MFだった。
素晴らしい才能と創造性を備えたスロバキア人選手は、サポーターから「神からの贈り物」と呼ばれるほどに価値を証明。正確無比のフリーキック、両足を遜色なく使える器用さを持ち、ヘンリク・ラーションにも「最高のパートナー」と称賛された。2002年に退団後はジェフユナイテッド市原へと移籍したが、Jリーグでは怪我でほとんど活躍できなかった。
1位:ヘンリク・ラーション
出場数:315試合
ゴール数:242ゴール
現実的にこの1位が他の選手になることはないだろう。ヘンリク・ラーションはファーガス・マッキャン政権以降で最も素晴らしい選手であり、スコットランドサッカーの歴史上でも最高の存在だ。
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卓越したゴール数の記録に加え、ピッチ上での献身性や意識の高さ、影響力、そして創造性も素晴らしかった。セルティックでの7シーズンで4回のリーグ優勝を果たし、欧州ゴールデンブーツを獲得