飼育員3人がトラに襲われる 女性が右手首失う 那須サファリパーク
5日、那須町の動物園「那須サファリパーク」で飼育員3人がトラに襲われ病院に運ばれました。
5日午前8時半ごろ、那須町高久乙の那須サファリパークの支配人から「飼育員がトラに襲われた」と消防に通報がありました。
20代の飼育員の男女3人がトラ1頭にかまれるなどしてけがをし、ドクターヘリなどで救急搬送されました。
搬送されたときには3人とも意識があったということです。
施設によりますと3人は当時、開園準備のため複数ある扉を開けてトラを獣舎から外に出そうとしていました。
トラを担当する飼育員の女性が展示場の安全を確認しようとしましたが向かった先が凍結していたため、いつもとは違う獣舎側を通って出ようとしたところトラと鉢合わせになったとみられ、さらにトラが本来いるはずの獣舎にいなかったとみられています。
悲鳴を聞いて駆け付けた2人も相次いで襲われたということです。
女性1人が右手首を失う重傷で別の女性も複数カ所をかまれていたということです。
施設では5日、閉園した時点でトラを本来の獣舎に戻していたかを含め事故の詳しい状況を確認するということです。
襲ったトラは11歳のベンガルトラの雄「ボルタ」で体長がおよそ2メートル、体重はおよそ150キロです。
当時は営業開始前で客はおらず事故を受けて5日は臨時休園となりました。
この施設では1997年と2000年に飼育員がライオンに襲われる事故がありました。