新型コロナウイルスの新しい変異株「オミクロン株」の感染拡大防止策として、栃木県が実施する無料の検査が4日から県内の薬局などで始まりました。

これは隣の茨城県内で2日にオミクロン株の市中感染が確認されたことを受け、県が県薬剤師会の協力を受けて始めたものです。

1月末まで無症状であれば、すべての県民が無料で検査を受けることができます。

検査を受け付けている薬局は4日時点で県内76施設あり、このうちの1つ小山市などで薬局を展開するピノキオ薬局では46店舗のうち3店舗で医療用の抗原検査を提供しています。

検査は検査する場所の空気が外に漏れないよう空気圧を低くした個室で行われ、スタッフの指示を受けながら利用者が自ら検体を採取します。

初日はピノキオ薬局3店舗で利用に関する問い合わせはあったものの、実際に利用した人はいなかったということです。

県薬剤師会によりますと、イベントの主催者から依頼を受けた出張検査も実施できるということで、利用促進が課題となる中、県は今月各地で予定されている成人式などの催しに備えた団体での利用も呼びかけています。