【海外発!Breaking News】食事中にスマホを使わなかったら半額 スマホ依存症には辛いキャンペーンが話題に(英)
2008年7月に日本で初めてiPhoneが発売されてから13年以上が経過した現在、スマートフォンは仕事でもプライベートでも欠かすことのできない存在となっている。いわゆるスマホ依存も問題視されているなか、先月よりイギリスのレストランが考案したあるキャンペーンが話題を集めている。食事中にスマホを檻のような見た目の専用ケースに入れて使えないようにすれば、半額で食事を楽しめるというものだ。ユニークな取り組みの詳細を『Dorset Echo』などが伝えている。
【この記事の他の写真を見る】
話題を呼んでいるのは、英ドーセット州ウェアハム・フォレストにあるパブ「The Silent Woman」が始めた“ノーフォン・ゾーン(No Phone Zone)”と呼ばれるキャンペーンだ。
このキャンペーンは店側が用意した専用のケースにスマホをしまい、スマホなしで友人や家族と食事を楽しむものだ。専用ケースは檻がモチーフになっており、スマホを入れて南京錠でロックをかける仕様になっている。参加した人々は食事の代金が50%オフになるという。
モバイルネットワークテスト・分析会社「Global Wireless Solutions」の調査によると、イギリスでは解答者の71%が食卓でスマホを使用しており、SNSのチェックや家族・友人とメッセージのやり取り、料理の写真を撮るなどしているという。
また同社の調査では、食事中にスマホを使用すると答えた人の10人のうち8人が「他の人が食事中に同じくスマホを使っているのを見るとイライラする」とも答えていることが明らかとなった。
自分勝手なようにも聞こえるが、ともかく食事中にスマホを使っている人がいることは、本人も周囲の人にとっても心地よいものではないということだろう。こうした背景から同パブでは「オフラインの状態で家族や友人と食事の時間を有意義に過ごしてほしい」と考えて今回のキャンペーンを開始したという。
同パブの広報担当者は、今回のキャンペーンを開始した経緯をこう明かしている。
「私たちはこの18か月間、(パンデミックの影響で)非常に厳しい時期を過ごしてきましたが、テーブルを囲んで特別な時間を作ることに誇りを持っています。」
「人々により楽しい食事の時間を過ごしてもらうために、様々な方法を考えました。ほんの数時間でもデバイスを手放す機会を与えることは家族の距離を縮め、家族との時間を大切にする良い方法であると分かったのです。」
先月22日から今月30日まで行われているこのキャンペーンを知った人々からは「この取り組みはいいね」「スマホだけじゃなくて、タブレットもだよね」「食事中にスマホを使う人は嫌いだから、普段もこうだったらいいのに」「こんなことをしたらみんな死んじゃうよ。スマホなしでは生きられないからね」など様々な意見が届いている。
同パブは「今年の12月は例年以上に特別な年になると思います。今を大切にし、失われた瞬間を取り戻すために当店でクリスマスをお祝いしましょう」とコメントしている。
なおスマホ依存症に対するアイディアは、今回が初めてのことではない。昨年にはオーストラリアのスーパーマーケットで「スマホの刑務所」が販売され、スマホ依存の子供に悩む親に大人気だというニュースも話題になっていた。
画像は『Dorset Echo 2021年12月3日付「The Silent Woman Inn taking drastic steps to encourage diners to get off their phones」』『The Silent Woman 2021年9月26日付Instagram「We have woken up today feeling very grateful to be celebrating our 1st Anniversary at The Silent Woman!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)
話題を呼んでいるのは、英ドーセット州ウェアハム・フォレストにあるパブ「The Silent Woman」が始めた“ノーフォン・ゾーン(No Phone Zone)”と呼ばれるキャンペーンだ。
このキャンペーンは店側が用意した専用のケースにスマホをしまい、スマホなしで友人や家族と食事を楽しむものだ。専用ケースは檻がモチーフになっており、スマホを入れて南京錠でロックをかける仕様になっている。参加した人々は食事の代金が50%オフになるという。
モバイルネットワークテスト・分析会社「Global Wireless Solutions」の調査によると、イギリスでは解答者の71%が食卓でスマホを使用しており、SNSのチェックや家族・友人とメッセージのやり取り、料理の写真を撮るなどしているという。
また同社の調査では、食事中にスマホを使用すると答えた人の10人のうち8人が「他の人が食事中に同じくスマホを使っているのを見るとイライラする」とも答えていることが明らかとなった。
自分勝手なようにも聞こえるが、ともかく食事中にスマホを使っている人がいることは、本人も周囲の人にとっても心地よいものではないということだろう。こうした背景から同パブでは「オフラインの状態で家族や友人と食事の時間を有意義に過ごしてほしい」と考えて今回のキャンペーンを開始したという。
同パブの広報担当者は、今回のキャンペーンを開始した経緯をこう明かしている。
「私たちはこの18か月間、(パンデミックの影響で)非常に厳しい時期を過ごしてきましたが、テーブルを囲んで特別な時間を作ることに誇りを持っています。」
「人々により楽しい食事の時間を過ごしてもらうために、様々な方法を考えました。ほんの数時間でもデバイスを手放す機会を与えることは家族の距離を縮め、家族との時間を大切にする良い方法であると分かったのです。」
先月22日から今月30日まで行われているこのキャンペーンを知った人々からは「この取り組みはいいね」「スマホだけじゃなくて、タブレットもだよね」「食事中にスマホを使う人は嫌いだから、普段もこうだったらいいのに」「こんなことをしたらみんな死んじゃうよ。スマホなしでは生きられないからね」など様々な意見が届いている。
同パブは「今年の12月は例年以上に特別な年になると思います。今を大切にし、失われた瞬間を取り戻すために当店でクリスマスをお祝いしましょう」とコメントしている。
なおスマホ依存症に対するアイディアは、今回が初めてのことではない。昨年にはオーストラリアのスーパーマーケットで「スマホの刑務所」が販売され、スマホ依存の子供に悩む親に大人気だというニュースも話題になっていた。
画像は『Dorset Echo 2021年12月3日付「The Silent Woman Inn taking drastic steps to encourage diners to get off their phones」』『The Silent Woman 2021年9月26日付Instagram「We have woken up today feeling very grateful to be celebrating our 1st Anniversary at The Silent Woman!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)