将来、いつか来るかもしれない一人暮らし。そんな暮らしを心地よく工夫している人はいます。今回紹介するのは、50代で都内ワンルームマンションに住む酒井マサコさん(59歳)。すっきり暮らすその秘ひけつを教えてもらいました。

50代の一人暮らし。すっきりしている秘けつは収納力にあり!

チェストやベッドなどの大型家具は、コンパクトな暮らしには合わない、と考えがちです。 ふたりの子どもが独立してから3回住まいを替えた酒井マサコさん(正社員営業職)のお宅はダイニングテーブルもソファもないすっきりとしたワンルームです。

ですが、30年以上前から使っているチェストやベッドだけは手放さず、大切に使い続けています。その理由は収納力。どんなふうにこれらの家具を活用しているのか、詳しく伺いました。

来客用布団や思い出の品はベッド収納をフル活用<写真>

●ドイツ製のチェストはデザイン性も収納力も◎

こちらは酒井さんが結婚当初から使っていたドイツ製のアンティークチェスト。離婚時に譲り受け、いまでも愛用しています。
「上の棚にはこまごまとしたアクセサリーなどを、下の引き出しには休みの日に着るかさばりやすいセーターやカジュアルウェア、下着などの衣類を、タンス代わりに入れています。入りきらない衣類は、思いきって処分しました」

●ライティングビューローはパソコン作業などに活用

こちらはチェストに合わせて買った愛着のあるライティングビューロー。平日の午後はテレワークが多いという酒井さんは、ここでパソコン作業などをしています。

「パソコンや文房具など、仕事で使うものは引き出しの中に。時間ができたら取りかかりたい趣味の絵を描く画材や、捨てられなかったそろばんなども入る大きさです」

●大容量の収納があるベッドは来客用布団や思い出の品を

約30 年間愛用しているドイツ製のセミダブルベッド。マットレスの下は広〜い収納スペースになっています。
「息子が使っていた剣道の竹刀や娘のひな人形など思い出の品々、そして子どもたちが泊まりに来たときに使う布団やバスタオルなど、かさばるものはすべてここに収納。押し入れ代わりですね」