エキニシ再起へ「明かりを消さない」 広島
10日に発生した大規模火災で飲食店など30軒が焼けたエキニシ。
火災後初めて迎えた週末の夜、街の明かりを消すまいと頑張る人たちの姿がありました。
火災から2日経った12日、JR広島駅の西側通称「エキニシ」の飲食店街には少しずつにぎわいが戻ってきていました。
エキニシの常連客「心配ですぐ連絡しました。ここはとりあえず延焼を免れたということだったので良かったと思ってきょう来ました」
エキニシの常連客「広島の中で昭和の香りが残っている一角は少ないじゃないですか。なくなってほしくないです」
火災後、大きな被害を免れながら営業を取りやめていた店が続々と再開しました。
ある居酒屋は延焼の被害はなかったものの、一時電気が止まり冷蔵庫などが使えない状態に。そんな時、電気が使える他の店が食材を預かるなど手を差し伸べてくれたそうです。
「暁煙」店主 耳道翔平さん「みんなに助けられてるから頑張って僕も何か返せたらと思う。こうやって普通に(店を)やっているのも申し訳ない。早く復興が追い付けば」
葛藤を抱えながらも店を開けるのには理由があります。
「酒と辛味 のそのそ」吉村龍彦店長「『お前らは後ろ向きかもしれないけど俺らは次のこと考えて前向きだから気にしないでどんどん(店を)開けて』と
結構いろんな人から言ってもらった。『明かりを消さないでね。お客さんがいなくならないようにしてね』と」
駅西商業センター自治会 佐久間敬会長「まだ2日目なので不安しかないですけど、若い人たちの行動力とか見たら希望は持てますよね。スローガン募集する?」
「後ろ向きより前向き」に。希望の光が灯る夜のエキニシで、店主らは一日も早い再起を誓います。