小麦色の肌に憧れる22歳男性(画像は『New York Post 2021年10月18日付「Man warned he’s ‘killing himself’ with illegal tanning injections」(Tom Maddick / SWNS)』のスクリーンショット)

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がん発症の危険が指摘される日焼け用ベッドと認可されていないタンニング注射を続ける22歳の男性が今月18日、英ITVのトーク番組『This Morning』に出演した。男性はこれまでにも『Truly』『New York Post』などのインタビューで「大切なのは外見。小麦色の肌の自分が好き」と述べており、危険を顧みずに理想を追い求める姿が物議を醸している。

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英キングストン・アポン・ハルに住むジミー・フェザーストーンさん(Jimmy Featherstone、22)が初めて肌を小麦色に染めたのは15歳の時だった。もともと肌が青白いジミーさんは母親の影響でフェイクタンに興味を持ち、今では“タンニング中毒”と自称するほど日焼けした肌に魅了されている。

ジミーさんは「毎朝顔にタンニングスプレーをかけ、フェイクタンを5層にして塗るんだ。そして自分でタンニング注射を毎日1本うち、日焼け用ベッドに長くて12分、1日2回入る。スプレーは1週間で1本を使い切ってしまうね。そうやって肌を小麦色に保つため、1か月に約15万6千円(1000ポンド)を使っている」と明かすと、このように述べた。

「タンニング注射はオンラインで注文すれば2〜3日で届くよ。最初に打ったのは18歳で、2日間寝たきりだった。身体が熱く本当に具合が悪かった。でも今でも続けている。身体が慣れてきたし、注射が効果的なのを肌で感じるからね。自分の身体のケアはしているし、注射のリスクについては心配していないね。」

家族や友人はそんなジミーさんの健康を心配するが、本人は「最も大切なのは外見」と聞く耳を持たない。それどころか「化粧をしないと外出できない人がいるように、僕は小麦色の肌でないと外には行けない」と吐露し、「僕は決しておかしいわけではないし、とても幸せだよ。外見は変わっても中身は変わらないしね。自分が気分よく過ごせるように、今後も外見を変えることを止めることはないね」と続けた。

なお18日の『This Morning』でジミーさんは、サラ・カヤット医師(Dr.Sara Kayat)にかなり強い口調で次のような警告を受けた。

「タンニング注射の成分はメラニン(肌の色を作る色素)を刺激するホルモンを人工的に作り出したもので、イギリスでは違法で規制がない。安全性も品質も効果も不明なうえ、副作用についても全く分かっていない。宣伝している以外の化学成分が入っている可能性もあり、長期的に健康を脅かす恐れもある。最悪の場合、タンニング注射で死んでしまうこともあり得る。」

「日焼けベッドの使用は、がんになる確率が20%もアップし危険。注射と日焼けベッドを組み合わせれば効果はあるかもしれないが、人間の肌を小麦色に変える安全な方法はない。どうしてもというならタンニングスプレーやフェイクタンなどの製品を勧める。ただ一番いいのは生まれたままの肌の色でいることだ。」

それでもジミーさんは「タンニング注射の効果は確実に出ている。それに注射をした後に日焼けベッドに入ると効果は絶大」と語り、「自分は整形顔が大好き。次は整形をして自分を変えたい」と目を輝かせた。

実はジミーさん、今年5月のメディアのインタビューで「リップフィラー、頬のインプラント、歯の色や形を整えるベニアなどに約159万円(14000ドル)を費やした」と述べていた。またドイツで鼻の形成手術を予定していたが『This Morning』に出演するために3月に延期したそうで、「僕の憧れはバービー人形の恋人ケン。理想に近づくために今後はかなりの時間と整形手術が必要だよ」と明かした。

日焼け用ベッド、タンニング注射、そして整形と外見を変えるためになら時間やお金も惜しまない様子のジミーさん。16歳で高校を辞めた後は様々な仕事をして自分に投資してきたそうで、自身について次のように語った。

「僕は注目を浴びるのが好き。もし誰かが僕のことを話題にしているとしたら、僕がやっていることは正しいってことさ。ただ人になんて言われようと気にしない。だって僕は自分が楽しいと思うことをしているのだから。」

ちなみにジミーさんには次のような辛口のコメントが寄せられている。

「今のままで十分魅力的。整形は必要ないよ。」
「白い肌の頃のほうがずっと素敵。」
「22歳には見えない。こんなことをしていたら10年後が恐ろしいね。」
「小麦色というよりはドロを塗ったような顔。」
「燃えたビルから出てきた消防士みたいな肌ね。」
「緑色がかった肌。これは注射のせいなのかも。」
「注射の副作用さえわからないのに、自ら命を縮めているだけ。」
「最初に注射した時、2日間も起き上がることができなかったということは、身体が『ノー』って言ってるのよ。」
「危険極まりない。」
「私はがんサバイバー。今すぐ日焼けベッドを止めないと一生後悔する。」
「心の病気だよ。一度セラピーを受けるべき。」

画像は『New York Post 2021年10月18日付「Man warned he’s ‘killing himself’ with illegal tanning injections」(Tom Maddick / SWNS)(Jimmy Featherstone / SWNS)』のスクリーンショット、『This Morning 2021年10月18日公開YouTube「The Man Who Spends 1K a Month On Tanning Despite Skin Cancer Risks | This Morning」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 A.C.)