北海道の距離感を掴むためにピッタリなMAPが、ツイッターで注目を集めている。

ツイッターユーザーのメメントさんが2021年6月11日、

「これは北海道で見つけたとてもためになる図です」

という呟きとともに投稿した地図では、札幌や函館、根室といった都市が点線で結ばれ、その間には2〜3桁の数字と○○分という形で時間がかかれている。

これは、各地点の間を車で移動する際の距離と所要時間のようだ。

たとえば札幌から千歳までは、車で39キロ。所要時間は約70分。

地図上では近そうに見えるが、実際は1時間以上かかるのだ。

そんな、ひと目でおおまかな距離感を掴めるMAPに、ツイッターでは「いいものですね」といった反応のほか、

「釧路から函館までいかに時間かかるかが分かる()」
北海道は東北地方よりも大きいので移動にはかなりの時間が...」
「毎年必ずといっていい位、札幌から函館までタクシーで30分で行けると思ってる観光客いるんだよなぁ...」

といった北海道のスケール感を振り返る声もあがっている。

北海道を旅行するうえで、距離感を把握するのは大事なのだろう。Jタウンネット記者は6月15日、投稿者と北海道観光振興機構に話を聞いた。

「札幌から知床まで日帰りで行きたい」と相談する観光客も

Jタウンネット記者は、まず投稿者のメメントさん(西日本在住)に話を聞いてみた。

MAPは、2021年のGW期間に、道の駅「自然体験しむかっぷ」(占冠村)で撮影したもの。

当時は、自身が住む県や北海道に緊急事態宣言が発令されていなかったため、北海道を旅行していたという。

「車で北海道を回っている途中だったので、参考になると思い自分用に撮影しました」(メメントさん)

ツイッターでは「北海道ほんとにでっかいどー」と呟くメメントさん。MAPを見た時は、

「地図では比較的近く見えるような場所でも実際は一時間以上かかったりする北海道のスケール感に驚きました。

また、たまにその距離感を把握せずに北海道を旅行してしまう人がいる、という話も聞いていたので、この図が実際の移動時間を一発で見ることができてためになるのではないかと思いました」

と感想を述べた。

この地図のオリジナルは、北海道の観光PRなどを手掛ける北海道観光振興機構が運営するメディア「GoodDay北海道」に掲載されている。

同サイトによると、一般国道を車で移動した際の、2地点間の最短ルートをまとめたものだという。

取材に応じた「GoodDay北海道」のWeb担当者は、掲載意図を次のように述べた。

北海道は広いものですから、プランを考えるユーザーの方から観光案内の問い合わせがよくあります。やはり距離感を掴めないというようなお話をいただくことが多いです。

たとえば札幌から知床(MAPでいう「中標津」の北)まで日帰りで行きたい、といった相談もあります。

そういった時は、こちらのMAPなどを紹介しつつ、その2都市間ではこれくらいの距離や時間がかかるんですよ、という話をすることもあります。

MAPは、旅行計画をされる方々に、参考にしていただくために作成したものです」

「GoodDay北海道」では、地域ごとの観光スポットや四季別のイベントを紹介し、北海道の魅力を発信。距離と所要時間をまとめたMAPは、15年のオープン時から掲載しているという。

紹介された情報を見たユーザーから、より詳しいモデルコースについて問い合わせがくることもあり、場合によっては、MAPを使って距離感を説明しつつ、プランを提示するという。

「一例ですが、知床の後でしたら網走に移動されるといいですよ、といった説明をしたりしますね」

Web担当者は、ツイッター上でMAPが注目を集めたことに、

「SNS上で話題になっていることに関して、大変嬉しく思います。

また皆様が北海道の距離に関して、興味を持たれているのだなと改めて実感しました。

弊社のサイトでは、北海道の魅力的なコンテンツをご紹介していますので、是非サイトにお越しいただければと思います...!」

と話した。

先に述べたように、話題になったMAPは一般国道を車で移動した時の、およその時間をまとめたもの。高速道路や電車を利用すれば、より早く移動できる場合もある。

「GoodDay北海道」では、JRや高速バスなどに乗った際の移動時間も記載されているので、ぜひご参考に。

みなさん、北海道に行くときは、距離感を掴んで楽しもう...!