新デザインイメージ

Mozillaは1日(現地時間)、同社が手掛けるWebブラウザFirefoxについて、最新版である「Firefox 89.0」の正式版を公開した。

日本では、WebブラウザのシェアでMicrosoftのEdgeに抜かれ、4位になり苦戦しているFirefox(1位はダントツでChrome、2位はEdge、Firefoxと僅差のSafari)。※StatCounter Global Stats調べ 2021年5月データ

巻き返しを図る新デザインは、スッキリと整理されて見やすく、使い勝手も良く、統一感のある「Proton」と呼ばれるデザインになった。

各所が再設計され、ウィンドウとツールバーは、使用頻度の低い項目を削除し、よく使う項目をメインにナビゲーションを改善している。

そのほか、メニューを合理化し、アクティブなタブを浮き上がらせ視認性を高め、プロンプトはほかのUIとの統一が実施された。

全体的にデザインを見てみると、まとまりのある落ち着いたビジュアルになっていて、軽快なアイコンや洗練されたカラーパレットにより、長時間の作業ではストレスの軽減にも役立ちそうだ。

また、ユーザーのプライバシー関連も強化され、プライベートブラウジングモードではCookieを作成したサイトに限定するTotal Cookie Protectionを導入。

これにより、企業がCookieを使い、複数のサイトでユーザのブラウジングを追跡するのを防げる。

macOS版での機能としては、弾性オーバースクロール効果を導入し、ページの最後に到達したことを穏やかに跳ねるアニメーションで表示。また、右クリックメニューがOSネイティブなデザインになり、ダークモードもサポートされている。

そのほか、CVE番号ベースで9件の脆弱性も修正された。

発表資料
URL:https://www.mozilla.org/en-US/firefox/89.0/releasenotes/
2021/06/02