今年のフラッグシップiPhone 13(仮)シリーズのバッテリー容量が、最大18%も増やされるとの予想が報じられています。もしも本当だとすれば、前年モデルよりも減らされたiPhone 12シリーズからの方針転換となります。

うわさの発信源は、数々の実績ある有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)L0vetodream氏がツイートで引用している情報です。L0vetodream氏はiPhone SE(2020)やiPad Pro(2020)の発売時期を当てたほか、最近では24インチiMacに豊富なカラーバリエーションが用意されることも的中させています。

さて新たな噂話によると、現行のiPhone 12シリーズと比較したiPhone 13シリーズのバッテリー容量は以下の通りです。

iPhone 12 mini - 2227mAh

iPhone 13 mini - 2406mAh (8%増)

iPhone 12とiPhone 12 Pro - 2815mAh

iPhone 13とiPhone 13 Pro - 3095mAh(9.9%増)

iPhone 12 Pro Max - 3687mAh

iPhone 13 Pro Max - 4352mAh (18%増)

iPhone 13シリーズのバッテリー容量が増やされることは、アップルのインサイダー情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏も予想していることです。その収納のためにSIMカードスロットをロジックボードに統合した省スペース設計を採用している(かわりに全モデルともわずかに重くなる)との述べられていました。

バッテリー容量が増えたからといって、iPhone 13のバッテリー駆動時間が延びるとは限りません。たとえばiPhone 12シリーズでは5G接続のために従来モデルよりも電力消費量が大きくなっていました。またiPhone 13シリーズでは120Hz表示と常時点灯ディスプレイの採用が噂されており、さらに電力消費量が増える可能性があります。

しかし一方で、iPhone 13 ProおよびiPhone 13 Pro Maxでは、120Hz表示で増える消費電力を補うためにLTPO技術を採用するとの予想が有力となりつつあります。LTPOとはディスプレイのバックプレーン技術、つまり液晶や有機ELを制御する回路基板の技術のこと。従来モデルに採用されたLTPS技術よりも電力消費が少なく、すでにApple Watch Series 5以降の常時点灯を支えています。

とはいえ、iPhoneの電力管理はハードウェアとソフトウェアの統合により成り立つものです。最近のiOS 14.5以降では新旧iPhoneを問わずバッテリーの消耗が激しくなっているとの指摘もあり、次期iOS 15(仮)には限りあるバッテリー容量をきめ細かく制御することを期待したいところです。

Source:L0vetodream(Twitter)

via:9to5Mac