「伊予灘ものがたり」12月で引退、来春登場の2代目にはキハ185系使用 JR四国
JR四国は3月29日、「伊予灘ものがたり」が2021年12月に引退すると発表、公式YouTubeチャンネルで「ラストプロモーションビデオ」を公開した。
キロ47形を使用した「伊予灘ものがたり」は2014年7月26日に運行を開始した同社の観光列車。土日祝日中心に松山〜伊予大洲駅・八幡浜駅間を1日2往復し、各便「大洲編」「双海編」「八幡浜編」「道後編」と名付けられている。
お手頃な値段で沿線の景色と美味しい食事を楽しめる列車として、平均乗車率88.7%と高い人気を誇る。これまでの利用者数はのべ13万人以上。
同社は運転終了までの期間を「伊予灘ものがたりラストランイヤー」とし、オリジナルロゴの制定やオリジナル乗車記念証のプレゼント、エピソード募集、ラストランツアーの開催(8月以降)など様々な企画を実施。詳細は公式ホームページやInstagram、Facebookなどで発信していくという。
新たな「伊予灘ものがたり」は2022年春ごろに登場。車両を一新し、キハ185系の既存車両を改造した3両編成で運行する。内装・外装などのデザインはこれまでと同様にJR四国社員が担当する。2代目「伊予灘ものがたり」のコンセプトは次の通り。
「アテンダントの親しみやすいおもてなしや沿線地域からの心あたたまる歓迎の手振りなどで、お客様に非日常を楽しんでいただくこれまでのコンセプトに、『大切な人と過ごす時間と空間』という新たなコンセプトを加え、上質なワンランク上のサービスを提供いたします」
列車名称と運転区間は従来と変わらず、運転日も土日祝日中心に1日2往復を予定。これまでの親しみやすい観光列車というコンセプトを引き継ぎながら新たな新要素も加え、来春2代目「伊予灘ものがたり」が走り始める。
鉄道チャンネル編集部