iPhoneには指紋認証機能の「Touch ID」が搭載されていましたが、2017年に登場したiPhone X以降では顔認証機能の「Face ID」が主流になっており、ほとんどのiPhoneにTouch IDは採用されていません。しかし、2021年に登場する「iPhone 13」(仮称)ではディスプレイにタッチするだけで指紋認証が可能な「新型Touch ID」が搭載されると国際金融グループ・バークレイズのアナリストが予測しています。

iPhone 13 Models Will 'Likely' Have Touch ID Under the Display - MacRumors

https://www.macrumors.com/2021/03/12/iphone-13-touch-id-under-display/

iPhone 13 'likely' to feature in-screen Touch ID - 9to5Mac

https://9to5mac.com/2021/03/12/iphone-13-in-screen-touch-id-likely/

バークレイズのアナリストであるアンドリュー・ガーディナー氏らが、2021年後半にリリースされると目されているiPhone 13に関するレポートを投資家向けに公開しました。このレポートを入手したというApple関連メディアのMacRumorsによると、iPhone 13ではFace IDに加えてディスプレイ一体型のTouch IDが搭載されている可能性が高いとのこと。

iPhone 13に搭載されるというディスプレイ一体型のTouch IDは、ディスプレイ内蔵型の指紋認証システムで、SamsungのGalaxy S10に搭載されているタイプのようなものです。



なお、2020年10月に登場した第4世代iPad Airでは、トップボタン部分に指紋認証機能の「Touch ID」が組み込まれています。

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このほか、iPhone 13シリーズは従来よりもディスプレイ上部の切り欠き(ノッチ)部分が小さくなり、iPhone 13 Proにはメインカメラ部分にLiDARスキャナが搭載されることになるとのこと。LiDARスキャナが搭載されるのはiPhone 12シリーズと同じく「Pro」モデルのメインカメラのみになる模様。

加えて、Face IDのより大きな変化が2022年に登場するとも予測されています。この大きな変化というのはFace IDの小型化を指しており、これによりiPhoneがパンチホール型ディスプレイとなる可能性も指摘されています。なお、パンチホール型ディスプレイはすでに複数のスマートフォンが取り入れており、GoogleのPixel 5もこれを採用しています。



ガーディナー氏はこれらの予測は「数週間にわたるAppleのサプライヤーを含む広範な業界関係者とのやり取り」に基づいていると説明してます。

ディスプレイ内蔵型のTouch IDが登場すると予測しているのはバークレイズのアナリストだけではありません。Bloombergやウォール・ストリート・ジャーナルといったメディアも、iPhone 13はディスプレイ内蔵型Touch IDの採用に向けてテストを行っていると報じています。

バークレイズのアナリストは「AppleがiPhoneに充電アダプタを含めるのをやめる」ことを最初に正確に予測したことで知られています。そのほか、iPhone 8やiPhone Xで搭載されたTrue Toneや、iPhone 11シリーズでの3D Touchの廃止なども正確に予測しました。