ヴァーディーとゴールを喜ぶ岡崎。名コンビがプレミアを席捲した。(C)Getty Images

写真拡大

 スペイン1部・ウエスカでプレーする岡崎慎司が、英紙『The Sun』に登場。古巣のレスターについて熱く語っている。

 ドイツ1部・マインツから2015-16シーズンにレスターに加入した岡崎は、第2節で初ゴールを奪うなど、自身初挑戦のプレミアに即座に適応。すると、チームも日本代表FWの献身的なプレーや、“相棒”ジェイミー・ヴァーディーのゴール量産もあり大躍進。ついにはクラブ創設132年目にして、初のリーグ制覇を成し遂げた。

 そんな“ミラクル・レスター”の立役者のひとりともなった岡崎は、古巣での4年間をこう振り返っている。

「この4年間では、ストライカーとしての自分の価値を見直さなければならなかった。ただ短期間で改善するのは非常に難しい。違う環境でプレーするなかで、苦労もたくさんあった。そのなかでチームの勝利に貢献することはできたが、個人的にはもっと貢献できるように自分を追い込みたいと思っていた。

 でも、プレミアリーグでの経験は誇りに思っていたし、本当に感謝している。その後、スペインのマラガに移り、今はウエスカに在籍しているが、レスターでの経験が自信につながっているし、勝つためのマインドセットも教えてくれた」
 
 レスターから離れて2年が経つが、34歳のストライカーは古巣の試合の大半は観戦していると言う。現在3位と、5年ぶりの優勝も十分に狙える好調なチームに対しても自身の見解を示している。

「ヴァーディーは今も元気だ。彼がトップレベルにいる期間を考えると、信じられないくらいだ。チームには怪我人も出ているが、フルアムに勝ったのを見て、彼らのサッカーが今のところいかに堅実であるかが分かった。誰がピッチにいるかは問題ではない。(監督の)ブレンダン・ロジャースの手腕によるところが大きい」

 また、『The Sun』では岡崎が昨シーズン、チームトップの12得点を挙げ、ウエスカを1部昇格に導いたことにも言及。レスター時代のタイトルとの意味合いの違いについて、質問している。

「両者を比較するのは非常に難しいが、ゴールを決めたこと、ストライカーとして何をしたかという点では、昨年のウエスカの方が大きかった。しかし、レスターでは上手くフィットし、ピッチ内外で貢献した。日本人選手として、チーム内で上手く働いたことの価値はレスターの方が高いだろう。それでも結局、リンゴとリンゴを比較しているようなもの。どちらも貴重な経験だったよ」

 ウエスカは13日、難敵セビージャと対戦。前節レアル・マドリー戦では初アシストを記録した岡崎は、ここから現在最下位に低迷するチームを立て直し、再び“ミラクル”を起こすことができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】「何度観ても飽きない!」レスター公式が投稿した岡崎慎司の衝撃バイシクル弾はこちら!