「説得力がない」 冨安健洋への疑惑の肘打ち、主審の“逆ファウル”判定を伊紙が糾弾
冨安はキエッリーニに肘打ちを食らうも、サッキ主審は冨安のファウルを取る
ボローニャは現地時間24日、セリエA第19節ユベントス戦で0-2と敗れた。
日本代表DF冨安健洋は粘り強い守備でイタリアメディアから高評価を受けたが、敵陣で肘打ちを食らいながら、PKをもらえなかった場面について、主審の“ミス”が指摘されている。
冨安は4バックの左センターバックでスタメン出場。ユベントスの中央から左サイドに流れていく傾向のあるポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドとの対峙機会は多くなかったが、スウェーデン代表FWデヤン・クルゼフスキとのマッチアップで破綻する場面はなかった。
また、右サイドバックにポジションを移し、流れてくるロナウドやイタリア代表MFフェデリコ・ベルナルデスキらとのマッチアップでも決定的な突破を許すことはなかった。
ボローニャは前半にブラジル代表MFアルトゥール・メロのミドルシュートがDFに当たってゴールに吸い込まれるやや不運な失点。後半にもセットプレーでアメリカ代表MFウェストン・マッケニーに決められた。
そのなかで、ボローニャの1点ビハインドで迎えた前半21分のシーンが波紋を呼んでいる。ユベントス陣内の浮き球のボールにイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニと冨安がジャンプ。キエッリーニの左肘が冨安のあご付近にヒットしたが、フアン・ルカ・サッキ主審はユベントスのフリーキックでの再開を命じた。
イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は、「ユベントス×ボローニャ:サッキは説得力がない」と見出しを打ち、サッキ主審の判定にフォーカス。「キエッリーニの冨安への肘打ちで、サッキは攻撃側(ボローニャ)のファウルを取った」と指摘している。
終始ユベントス優勢の展開だったとはいえ、ボローニャにPKのチャンスが与えられる可能性もあっただけに、イタリアメディアも判定の是非を問う声を上げていた。(Football ZONE web編集部)