車窓からの光景が、まるでアニメの世界だった――

2020年11月29日、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題となっている。

写真は、近鉄奈良線の車窓風景のようだ。窓の外に広がっているのは、大阪平野だ。遠く大阪の街並み、無数のビルの輪郭がかすかに見えている。

投稿者のソラシド(@yunyeungcha)さんは「噂には聞いてたけど優れすぎているにも程があるやろ......」とコメントしているが、言葉を失った状態なのだろう。全国の鉄道ファンにはよく知られた車窓風景のようだ。

このツイートには、なんと15万件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中だ(12月3日夕現在)。ツイッターには感嘆の声が多く寄せられている。

「強烈に癒されます......素晴らしいです!」
「地元だからこの景色に慣れていましたが改めて綺麗だなと思いました」
「車窓から見える日常が美しすぎる...」
「この景色、初めて見た時は本当に感動したのを覚えてるなぁ」

いったいどんな場所から撮影したのだろう? Jタウンネット記者は投稿者のソラシドさんに話を聞いてみた。

「新海作品の幕開けを思い出させる」


ソラシド(@yunyeungcha)さんのツイートより

投稿者のソラシドさんが撮影したのは、11月29日、投稿した当日だった。「関西中の私鉄が乗り放題になるチケットを持っていたので、奈良県周辺を観光しながら回っていました」とのこと。

撮影した場所はどの辺だろうか?

「奈良方面から来ると、石切〜額田〜枚岡〜瓢箪山の3駅に渡って、ずっと下り坂になっていて、グングン大阪の街が迫ってくるのが面白いと思いました。この写真の撮影地点は、額田駅付近だったと思います」

このような光景を期待して、電車に乗ったのか? 感想はどうだったのだろう。

「この区間の山から見下ろす大阪平野がとても綺麗だというのは聞いていました。夕方の時間に乗ったのは偶然でしたが、予想を遥かに越える幻想的な夕景で、この路線を日常的に使う人たちが少し羨ましくなりました」

ソラシドさんが乗った電車は空いていて、同じ車両に4?5人乗っているだけだったという。西陽が眩しかったせいか、他の乗客は反対側の席に座っていて、外を見ている人は誰もいなかったようだ。

ツイッターの反響では、アニメ作品を連想する人も多かったが、ソラシドさんもこう語っている。

「たまたま外に向かってシャッターを切った時に撮れた写真ですが、見返せば見返すほど非現実に引き込まれそうになります。新海作品の幕開けを思い出さずにはいられませんでした」