メジャー時代はインディアンスでもプレーしたブライアン・シコースキー氏【写真:Getty Images】

写真拡大

11年間で4球団渡り歩いたシコースキー、日本ハムで本塁打王のセギノールら

 ロッテのチェン・ウェイン投手が14日、本拠地での楽天戦で9年ぶりとなる日本復帰登板を果たした。6回7安打2失点で敗戦投手となったものの、2004年から中日で8年間プレーして以来のNPBマウンドで躍動。球界には過去にも、NPBの舞台に返り咲いて再び活躍した“親日家”の外国人選手たちがいた。

 日本で活躍した後に米国で苦戦して戻ってきたケースや、最初の来日では不本意な成績に終わりながら2度目の来日では活躍したケースなどさまざま。いずれにせよ日本ファンに愛された助っ人たち。近年の主な選手を振り返ってみると、懐かしい名前が並ぶ。

○タフィ・ローズ(近鉄、巨人、オリックス)
 1996年に当時の近鉄(現オリックス)に加入。1999年に本塁打王、打点王の2冠を獲得すると、2001年には当時の日本タイ記録となるシーズン55本塁打をマークしてリーグ優勝に貢献。初のMVPにも輝いた。8シーズンプレーし、2004年には巨人に移籍。その年はリーグをまたいで2年連続で本塁打王を獲得した。2006年はアメリカでプレーしたのち2007年にオリックスの入団テストを受け3シーズン過ごした。

○フリオ・フランコ(ロッテ)
 1995年にロッテと契約。超一流のメジャーリーガーの来日は話題を呼んだ。127試合に出場して打率.306、10本塁打、58打点の成績を残し、ベストナインとゴールデングラブ賞を受賞。1年で退団してメジャーに戻るも、1998年にロッテに復帰。チームが低迷する中で打率.290、18本塁打、77打点で牽引したが、再び1年で退団した。その後、2015年にBCリーグ・石川に選手兼任監督として入団し、1年間過ごした。

○ブライアン・シコースキー(ロッテ、ヤクルト、巨人、西武)
 2001年のシーズン途中に来日し、ロッテで3年間プレー。2004年からは巨人に移籍。2006年からはメジャーに戻るも、2007年にヤクルトと契約。2008年からは古巣のロッテに移り、2年連続50試合以上に登板して貢献。西武に移籍した2010年には最多セーブのタイトルを獲得した。足掛け11年間でNPB4球団を渡り歩いた。

○フェルナンド・セギノール(オリックス、日本ハム、楽天)
 2002年にオリックスに加入し、23本塁打をマーク。わずか1年でアメリカに戻ったものの、2004年に日本ハムと契約して再来日した。いきなり本塁打王を獲得するなど、4年に渡って主力として活躍。2008年当初は再び日本を離れたが、シーズン途中に楽天と契約して再々来日。2シーズン在籍した。さらに2010年も再び米国でプレーしていたが、古巣のオリックスと契約して3度目のNPB返り咲きを果たした。

○ジェイソン・スタンリッジ(ソフトバンク、阪神、ロッテ)
 2007年のシーズン途中にソフトバンクと契約。来日1年目は17試合に登板し7勝1敗1ホールド、防御率3.00をマーク。2年間プレーして2009年はアメリカに戻ったものの、2010年に阪神と契約して再来日した。先発ローテの一角を担い、4年間で35勝をマーク。2014年からはソフトバンクで2年連続2桁勝利を挙げ、日本一にも貢献。2016年からの2年間はロッテでプレーした。

○ケーシー・マギー(楽天、巨人)
 2013年に楽天と契約して来日すると、全144試合に出場し、28本塁打、93打点、打率.292と主軸としてフル回転。チーム初のリーグ優勝と日本一に大きく貢献した。2014年以降はメジャーに復帰。米国で3シーズン過ごし、2017年に巨人と契約して再来日。その年に二塁打48本を放ってリーグ記録を塗り替えるなど活躍し、2年間プレーした。(Full-Count編集部)