新型コロナの影響でシーズン開幕が遅れたこともあり、業況が急激に悪化していた

 8月23日に閉店したスポーツファンベース(株)(TDB企業コード:511024363、資本金1000万円、広島県広島市南区荒神町1-8 、代表岡村秀幸氏、従業員1名)は、8月31日に債務整理を櫻河内章悟弁護士(広島県広島市中区上八丁堀7-7、安芸法律事務所、電話082-555-9609)に一任していたことがわかった。

 当社は、2018年(平成30年)4月に設立された飲食店。2016年、2017年とリーグ2連覇を果たした翌年に、JR広島駅南口から広島東洋カープの本拠地であるマツダスタジアムを結ぶ、通称“カープロード”沿いに、スポーツ観戦や飲食ができる店舗「SPORTS FUNBASE Hiroshima」をオープンした。200人ほどを集客できる大型施設で、球場に入りきれなかったファンで賑わうなど好立地を強みに人気を集め、リーグ3連覇の効果もあり売り上げを伸ばしていた。

 2019年シーズンに続いて今シーズンも年間チケットが早々に完売となるなどで業容の拡大が期待されたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でシーズン開幕が遅れ、緊急事態宣言の発出により営業自粛を余儀なくされ、業況が急激に悪化していた。6月の開幕後も観客の入場制限で売り上げは回復せず、今後の事業継続は困難と判断し、営業を停止していた。

 なお、広島県内での新型コロナウイルス関連倒産は13件目で、中国地方では28件目。