「サッカー史上最も多くゴールを決めたDF、トップ10」
DFながらシーズン二桁得点をマークしたレアル・マドリーDFセルヒオ・ラモス。
ここでは、『talkSPORT』による「史上最も多くの得点を決めたDFトップ10」を見てみよう。
10位 フランツ・ベッケンバウアー(109得点)
相手ゴールから最も遠い位置にいたにもかかわらず、驚異的な得点力を誇ったベッケンバウアー。
西ドイツのキャプテンはスイーパーの役割に革命をもたらした。クリエイティビティ、パススキル、卓越した守備能力も兼備。
キャリア19年で奪った得点は109に達した。最も多くのゴールを記録したバイエルン・ミュンヘンでは439試合で64得点を叩き出している。
9位 ロベルト・カルロス(113得点)
史上最強のフリーキッカーのひとりであるはずの彼は史上最高の攻撃的サイドバックのひとりとしても賞賛された。
“銀河系”の一員として2000年代初頭に名声を博し、サイドから得点を奪う能力に長けていた。
セットプレーも破壊的で得点の多くもセットプレーから奪っている。彼以上の左足を持っていた選手を見つけるのは難しい。
8位 パウル・ブライトナー(113得点)
ベッケンバウアー同様にブライトナーも1970年代のバイエルンと西ドイツの大成功に貢献した選手だ。
W杯決勝2大会でゴールを決めた4選手のうちのひとりでもある。
キャリア晩年にMFに“移動”したが、主にDFで活躍したブライトナーは得点の多くを深い位置から奪った。バイエルン時代の得点が最も多く、代表でも10ゴールを記録。
7位 スティーヴ・ブルース(113得点)
このイギリス人は得点を決めるのが好きだった。1990-91シーズンには全コンペディションで計19ゴールを決めている。
特にマンチェスター・ユナイテッドでそうだったが、ジリンガム、ノリッジ、バーミンガム、シェフィールド・ユナイテッドでもゴールを決めた。
最も有名なのは、1992-93シーズンのシェフィールド・ユナイテッド戦での得点。2ゴールを叩き込み、サー・アレックス・ファーガソンが率いるチームに26年ぶりのタイトルをもたらした。
6位 セルヒオ・ラモス(120得点)
このレアル主将以上に今のサッカー界で得点を奪っているDFはいない。さらに印象的なのは、重要な場面でゴールを決めることだ。
宿敵アトレティコ・マドリーと激突した2014、2016年のCL決勝でもそれぞれ得点を叩き出している。
クリスティアーノ・ロナウドが退団して以降はPKキッカーとして得点を増やしている。
5位 グレアム・アレグザンダー(130得点)
プレストンやバーンリーなどを含めて長いキャリアを送ったスコットランド人右サイドバック。
PKを託されることが多かった彼のゴールの多くはPKによるものだった。ただ、時折流れのなかから得点を奪う能力も持っていた。
それだけに、40試合に出場したスコットランド代表でゴールがなかったのは意外だ。
4位 ロラン・ブラン(153得点)
驚くべきことにブランがプロデビューしたモンペリエの最多得点記録保持者はいまだに彼である。
キャリア当初は攻撃的MFだったブランは、その後スイーパーに“移行”。セットプレーからの得点も多かったが、モンペリエでの8年で84ゴールを叩き出した。
フランス代表でも16得点を決めており、最も有名なゴールは1998年W杯のパラグアイ戦での決勝点だ。
3位 フェルナンド・イエロ(163得点)
卓越した得点力を持っていたイエロはスペインとレアル・マドリーで絶対的地位を確立。
どちらのチームでもキャプテンを務め、プレースキッカーとして得点を叩き出した。ただ、彼は空中戦でも圧倒的強さを誇り、コーナーキックからもゴールを奪っている。
また、ボルトンに移籍し、プレミアリーグでも得点を決めた。
2位 ダニエル・パサレラ(175得点)
南米史上最高のDFかもしれない彼は驚異的な得点力を持っていた。
174cmと小柄だったパサレラは、長身でなければいいDFになれないという批判をその実力でねじ伏せた。
ディエゴ・マラドーナやリオネル・メッシら攻撃的選手を除けば、彼はアルゼンチン代表史上最高の選手といえるだろう。
代表キャプテンとして1978年のW杯初制覇に貢献したほか、1986年大会で2度目の優勝も経験している。
1位 ロナルト・クーマン(253得点)
史上最も得点力があるDFとして数々のタイトルを勝ちとったクーマン。ただ、彼はMFとしてもプレーした。
PSVではシーズン26得点を叩き出し、バルセロナでもシーズン19得点を2度記録している。そんな彼がFKやPKを蹴るのは当然だった。
最も有名なのは1992年にバルサに初の欧州王座をもたらしたサンプドリア戦での一撃だろう。