当社が入居していたビル

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　（株）オカベアンドパートナーズ（TDB企業コード：983912680、資本金1000万円、東京都渋谷区東1-10-9、代表岡部正己氏）は、6月19日に東京地裁へ自己破産を申請、6月25日に同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

　破産管財人は津田宏明弁護士（東京都港区赤坂3-21-20、熊谷・田中・津田法律事務所、電話03-3584-5980）。債権届け出期間は7月27日までで、財産状況報告集会期日は9月24日午後2時。

　当社は、1977年（昭和52年）8月に設立された。もともとは繊維生地の販売を主力としていたが、得意先の海外生産シフトに伴い、10代から20代の女性向けのシャツ、ブラウス、スカートなど婦人服の卸業態にシフトしていた。自社企画のオリジナル商品を中国、インドの提携工場で生産することでコストを抑え、低価格帯の商品展開に強みを有していた。また、大手のSPA（製造小売）アパレルメーカー向けにOEM生産も手がけ、2009年6月期には年売上高約6億1700万円を計上していた。

　しかし、近年は長期にわたって為替の円安傾向が続き、海外生産の採算性は悪化。得意先であるSPA業態の競合激化やファストファッションの台頭などアパレル業界の構造変化もあり、当社も2017年8月に本店を移転するなど業容の縮小を余儀なくされていた。2019年6月期の年売上高は約4億2000万円に落ち込み、借り入れ負担も大きく、資金繰りは一段と悪化していた。そうしたなか新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、売り上げがさらに減少し、先行きの見通しが立たないことから今回の措置となった。

　負債は債権者約40名に対し約3億円。