（株）日本毛皮貿易（TDB企業コード：988120321、資本金2000万円、東京都渋谷区神宮前6-25-8、代表赤井清氏）は、6月19日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

　破産管財人は丸山貴之弁護士（東京都千代田区丸の内2-2-1、弁護士法人大江橋法律事務所東京事務所、電話03-5224-5566）。債権届け出期間は7月17日まで。

　当社は、1972年(昭和47年)1月に設立。設立当初はボウリング場のレーン材の輸入を手がけていたが、その後宝飾店やアパレル店、宝飾・毛皮などの卸業者を得意先に毛皮や腕時計、バッグなどの海外ブランド品、日本国内製品の販売を手がけていた。特にイタリアの高級時計ブランド「CARATI」については日本総代理店として商品を取り扱い2003年6月期には年売上高約6億1000万円を計上していた。

　しかし、リーマン・ショックの影響で取扱商品の販売が減少したことに加え、取引先の倒産で焦げ付きが発生したことで財務内容が悪化。その後、客層に合わせて取扱商品の見直しを行ったが期待通りの効果は表れず、2019年6月期の年売上高は約4500万円にまで減少していた。経営改善のため従前から販管費削減などに努めていたが、近時、新型コロナウイルスの影響で先行きの見通しが立たなくなったことから5月29日に事後処理を弁護士に一任していた。

　負債は債権者約30名に対し約2億1000万円。