「新型コロナウイルス関連倒産」累計件数推移

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 2020年5月13日11時現在、新型コロナウイルスの影響を受けた倒産(法的整理または事業停止、負債1000万未満・個人事業者含む)は全国に142件<法的整理87件(破産74件、民事再生法13件)、事業停止55件>確認されている。

※事業停止した事業者のほとんどが自己破産申請の準備に入っている

 負債総額は、1093億3900万円(判明した122件の合計)で、10億円未満が102件(構成比83.6%)を占めた一方、50億円以上の大型倒産は6件(同4.9%)。

 負債額上位は、リゾートホテル事業を手がけるWBFホテル&リゾーツ(大阪、4月民事再生法、負債160億円)、アミューズメント施設運営のエターナルアミューズメント(東京、4月破産、同84億1800万円)、雑貨小売りのキャスキッドソンジャパン(東京、4月破産、同65億円)など。
 発生月別では、「4月」が95件(構成比66.9%)で最多。2月(2件)、「3月」(26件)と増加傾向続く。「5月」は13日11時現在で19件。

※事業を停止していた会社が法的整理に移行した場合、法的整理日でカウント

 都道府県別では、「東京都」(31件)が最多で、以下、「北海道」(14件)、「大阪府」(12件)、「兵庫県」(9件)、「静岡県」(8件)と続き、35都道府県で発生。また、「特定警戒都道府県」(13都道府県)での発生は計86件で全体の60.6%を占めている。

 業種別では、「サービス業」(53件)、「小売業」(41件)、「卸売業」(20件)、「製造業」(14件)の4業種で128件(構成比90.1%)を占め、具体的には、サービス業に含まれる「ホテル・旅館)」(34件)を筆頭に、小売業に含まれる居酒屋、バイキングレストラン、ビアレストランなどの「飲食店」(17件)、「アパレル・雑貨小売店」(14件)、製造業に含まれる「食品製造」(8件)が目立っている。