新型コロナウイルス感染拡大による工事延期で資金繰りが悪化した

　（株）ホウショウEG（TDB企業コード：440224519、資本金1210万円、愛知県豊川市南千両2-40、代表大久保篤志氏、従業員2名）は、4月17日に事業を停止し、事後処理を岩崎大輔弁護士（愛知県豊橋市前田町1-2-11、弁護士法人柴田・中川法律特許事務所、電話0532-53-7087）ほか1名に一任、自己破産申請の準備に入った。

　当社は、2002年(平成15年)12月に破産した（株）ホウショウの業務を引き継いで、2003年（平成16年)1月に設立された建設機械卸売・レンタル業者。小口管のパイプライン敷設で使用されるスピーダーと呼ばれる推進機を卸・レンタルし、全国各地の建設業者を得意先として事業を展開していた。特殊機械であるため、競合も限定的でインフラ工事など各種管の埋設工事などで使用され、最盛期の2007年6月期には年売上高約2億1300万円を計上していた。

　しかしながら、特殊機械であるため用途が限られ、新設の埋設管工事の減少とともに業容は縮小傾向が続き、2019年6月期の年売上高は約5000万円にとどまり、大幅な欠損計上を余儀なくされていた。

　液状化対策におけるガイアモール工法でスピーダーの利用拡大が見込まれるなど明るい兆しは見られたが、新型コロナウイルス感染拡大による工事延期に伴う資金繰りが悪化。事業継続を断念し、今回の事態となった。