エースコーポレーションの事務所

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新型コロナウイルスの影響で受注が大幅に減少した

 (株)エースコーポレーション(TDB企業コード:985070342、資本金3500万円、東京都墨田区江東橋5-14-4、代表小林雄次氏)は、4月14日に事業を停止し、事後処理を西村賢弁護士(東京都中央区銀座3-13-19、法律事務所Comm&Path)に一任、自己破産申請の準備に入った。

 当社は、1958年(昭和33年)7月に創業、60年(昭和35年)1月に法人改組。高級レディースシューズの製造販売を手がけ、主力取引先向けのOEM生産のほか自社ブランド「PRIFIX」を展開していた。個性的なデザインと品質が取引先より一定の評価を得て91年12月期には年売上高約22億3400万円を計上していた。近時も百貨店の特設コーナーなどで期間限定の販売フェアを開催していた。

 しかし、従前から百貨店の苦戦に伴い、取引量が減少。2018年12月期の年売上高は約6億500万円にとどまり、営業段階からの赤字で債務超過状態が続いていた。金融機関から返済猶予などの支援を受けながら再建を目指していたものの、ここにきて新型コロナウイルスの影響により、受注が大幅に減少。今後の見通しが立たなくなったことから、今回の事態となった。