松尾芭蕉「奥の細道」、旅のお金はどうしていたの?
[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2020年3月30日放送の「なぞの細道」のコーナーでは、松尾芭蕉が「奥の細道」を執筆した際の旅費について取り上げていました。
「人生も旅のようだ」と旅をしながら句を詠み続けた芭蕉。しかし、現実問題として、そのお金はどうやって工面したのでしょうか?
松尾芭蕉と門人・曾良の像
熱心なファンがカンパ?
松尾芭蕉の代表作といえば、東北や北陸をめぐった旅行記「奥の細道」。
芭蕉は石川県加賀市の山中温泉にも滞在しています。8泊9日と予定よりも長く滞在し、よほど山中温泉が気に入ったのではないでしょうか。黒谷橋などを絶賛し「行脚の楽しみ ここにあり」と詠んでいます。
美味しいものを食べて、絶景を満喫した模様ですが、そのお金は門人(弟子)の曾良などが工面していました。
旅費のほかにも、句会の出座料、加点料、短冊や色紙に書いた際の報酬を手配していました。
中には金沢からはるばる追いかけて路銀(旅費)を渡したという熱心なファンもいたそうです。
それほど当時の芭蕉の句は前衛的で皆に認められていました。
そして、山中温泉に長く滞在した別の理由。実は芭蕉は痔の持病があり、山中温泉につかって痔を癒したのではないかと言われています。
有名な芭蕉も、病には勝てなかったのですね。
(ライター:りえ160)