畑にエイリアンの卵が大量発生? まさかの正体に「なんでこうなるの」
突然だが、みなさんはこれが何だかわかるだろうか。
なんだこれ...(画像は芝本大介@dAiTaI0524さん提供)
畑から生えた無数の「何か」。表面にはうっすらと繊維が見え、繭のようにも見える。中で妖怪でも眠っていそうな禍々しい雰囲気を放っている。
この写真を投稿したのは、ツイッターユーザーの芝本大介(@dAiTaI0524)さん。2020年3月16日に、
「この時期、畑にある『エイリアンの卵』は白菜なんでご注意下さい」
とツイートし、大きな反響を呼んでいる。
なんだ、白菜だったのか...。鍋でコトコト煮られているあの白菜からは想像もつかない姿に、
「なんでこうなるの!?」
「エイリアンの卵って言われたらマジでそれにしか見えなくなったw」
「白菜がアブラナ科だったのをビジュアルで理解できました」
といった声が寄せられている。
「食べられないことはないと思いますが...」
いったいなぜ、白菜はこんな姿になってしまったのか。Jタウンネットは19日、投稿者の芝本さんに詳しい話を聞いた。
芝本さんは兵庫県の妻の実家で農業見習い中とのこと。投稿した白菜は細胞内の水分が凍結し、外側の葉っぱが枯れた「霜枯れ」の状態で、冬〜春先にかけて見られる光景だという。
白菜を寒さから守るために葉をひもで縛る農家もあるが、芝本さんの畑ではそれをしなかったそうだ。
「初冬の霜枯れであれば白菜の甘みが増しておいしくなるので、出荷する農家ではひもでくくって対策をする場合があります。うちは直売所で売る程度の量なうえ、今年は暖冬で白菜が売れないため、春のこの時期まで放置状態でした」(芝本さん)
この時期、畑にある
— 芝本大介 @GP隊 追い撮り隊 (@dAiTaI0524) March 15, 2020
『エイリアンの卵』は
白菜なんでご注意下さい。 pic.twitter.com/eaRzlQg3FU
今年は暖冬で野菜が豊作。白菜の売値相場が安くなり、スーパーや量販店で安売りされてしまったため直売所でもあまり売れなかった。また芝本さんの家で鍋をする回数も少なく、白菜を収穫しなかったという。
白菜は霜枯れを繰り返し、外側の葉はグジュグジュになっている。中身はどうなっているのだろうか...。食べることはできるのか、念のため聞いてみた。
「食べられないことはないと思いますが、あの状態まで放置された白菜はその見た目から収穫しようとは思わないです。トラクターで鋤き込んで畑の肥料にします」(芝本さん)
白菜の中は「花」が咲いているものも。以下の写真は、周りの葉っぱが霜枯れを繰り返して枯れてしまい、白菜の芯が成長して花が咲いた状態だ。
中では花が咲いている(画像は芝本大介@dAiTaI0524さん提供)
エイリアンの卵と化した白菜たち、食べられなかったことは無念だが、畑の肥料として活躍してほしい。