式典に出席した文大統領(手前左から2人目)=1日、ソウル(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】日本による植民地支配に抵抗して1919年に起きた独立運動「三・一運動」から101年を迎えた1日、政府主催の記念式典がソウル市内の培花女子高校本館前で開かれた。

 式典には文在寅(ムン・ジェイン)大統領夫妻や政府要人、独立運動家の子孫ら約50人が出席した。新型コロナウイルスの感染拡大で、感染症の危機警報が最高レベルの「深刻」に引き上げられたことを受け、式典の規模は大幅に縮小された。

 式典では「独立宣言書」の朗読も行われ、韓国語の原文のほか英語、日本語、中国語、ロシア語などでも実施。日本語の朗読は保坂祐二・世宗大独島総合研究所長が務めた。

 培花女子高校は1920年、三・一運動の1周年を記念する集会が行われた場所だ。集会に参加した生徒24人は当局に連行され、西大門刑務所に収監された。

 青瓦台(大統領府)は「1920年3月1日に万歳運動が行われた場所で100年が過ぎた2020年に記念式を開催し、新しい100年に向けて進む1年目の覚悟を新たにし、国難を克服する意志をかみしめるきっかけをつくった」と説明した。

 式典には新型コロナウイルスを巡る政府の対応を指揮している丁世均(チョン・セギュン)首相らは出席しなかった。

 会場では防疫対策にも万全を期し、出席者全員について発熱など感染が疑われる症状の有無を確認した。また、症状が発生した場合に備えて隔離施設と輸送手段も準備した。