速さの頂点と遅さの頂点! どちらも個性的な走りの魅力がある

「最近、クルマにときめかなくなりつつある……」とお嘆きの方もいるのではないだろうか。確かに最近のクルマは環境対策だったり、利便性だったりを重視し過ぎて、ずば抜けた個性を持っている車種が少なくなっているのもまた事実。

 しかし、地球上にはまだまだ個性的なクルマは存在していて、もしかしたらまだ出会えていないだけかもしれない。そこで今回は、乗ると人生観が変わるかもしれないくらいのインパクトを持った車種をご紹介しよう。

1)日産GT-R

 2007年のデビューから数えて今年でついに13年目となる、日本が世界に誇るスポーツカーの1台であるGT-R。登場時はスカイラインの名前を外したことや、2ペダル車だったこともあってマニアから否定的な声も聞かれたが、今なお進化を続けて一線級の実力を持ち続けているGT-Rはスゴイの一言だ。

 そんなGT-R、街で見かけることはあっても、実際に乗ったことがある人は意外と少ないのではないだろうか? 踏んだ瞬間から弾けるパワーに、想像の何段階も上を行くコーナリング性能はまさにゲーム的。

 もちろん正しい操作をしないとうまく走れないというのは、他の車種と同じではあるが、その次元が遥かに高い位置にあるのがGT-Rなのである。

2)MTの軽トラック

 GT-Rが速さの頂点であるならば、遅さの頂点(?)に位置するのが、軽トラックだろう。現在、新車で買えるのはキャリイ系(スズキ、日産、マツダ、三菱)とハイゼット系(ダイハツ、トヨタ、スバル)、そしてアクティの3車種だが、どれも最大出力50馬力前後となっている。

 これらの5速MTを駆使して走らせると、シンプルゆえの走りの面白さに気付くことができるだろう。フル積載の状態を考慮した固めの足回りは丁寧な走りを心掛けないとすぐにトラクション不足になるし、パワーのないエンジンは、きちんと適切なギヤをチョイスしないとすぐ失速する。絶対スピードは高くないが、間違いなく操る楽しさを思い返すことができるハズだ。

一度体感したら離れられなくなるほど爽快な走りが楽しめるものも

3)マツダRX-7

 現在は残念ながら途絶えてしまっているが、世界で唯一長期に渡ってロータリーエンジンを搭載した車両を市販し続けていたマツダ。そんなロータリーエンジンを搭載した筆頭がRX-7であることに異議を唱える人はほとんどいないはずだ。

 通常のレシプロエンジンとはまったく異なるフィーリングは、一度体感してしまったら離れられなくなるのもわかるほど爽快なもの。また、今見ても古さを感じさせないスポーツカー然としたエクステリアも、多くのファンの心をつかんで離さないことが分かるだろう。

 もちろん、ハンドリング性能も非常に高く、チューニング業界では未だにFRでトップクラスの実力も兼ね備えている。その一方で、維持やメンテナンスの面でハードルが高いという点もあるのだが、そこも含めてロータリーの魅力と話すユーザーも少なくないようだ。

4)電気自動車

 ロータリーエンジンが「モーターのような」と形容された時代もあったが、もはやモーターそのもので動くクルマに乗れる時代がやってきている。回転の上昇とともにパワーが湧き上がるエンジンとは異なり、停止状態から100%のトルクを発生することができるモーターは、走り出しからしてまったく別モノ。

 逆に高回転域では出力が低下するモーターではあるが、中低速域でのピックアップの良さは内燃機関とは比べものにならない俊敏なものなのだ。電気自動車=エコ=退屈、と思う人もいるかもしれないが、じつはそんなことはないのである。

 ただ、インフラの問題やバッテリーの劣化の問題もあり、なかなか実際に購入するというところまではいかないかもしれないが、こういう世界があるということは知っておいて損はないハズだ。