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公式YouTubeチャンネルの総再生回数が3億回(2018年8月4日(土)に公開した「ルシファー 反逆の堕天使」の第5話までの合計)を超えるアニメ『モンスターストライク』(以下、モンストアニメ)は、TV放送ではなくYouTubeにて配信中の無料アニメーション。

2019年10月5日(土)よりYouTubeにて配信を開始した『モンストアニメ』の最新作『ルシファー ウェディングゲーム』は、前作『ルシファー 反逆の堕天使』に引き続き、主人公のルシファーは日笠陽子さん、ウリエルは小松未可子さん、ケテルは置鮎龍太郎さんがキャラクターボイスを担当。また、新キャラクターとして、沼倉愛美さん演じるカマエルや、上田麗奈さん演じるラミエル、千本木彩花さん演じるザドキエルが登場する。

アニメージュプラスではルシファー役・日笠陽子さんと、ウリエル役・小松未可子さんに、『モンストアニメ』についての様々な想いを語っていただきました。


▲(左)ウリエル役・小松未可子さん、(右)ルシファー役・日笠陽子さん

――テレビ放送ではなく、YouTubeにて配信されている魅力は?

日笠 『モンスト』はスマホアプリなので、スマホでゲームをしている方が大多数だと思います。そのゲームを遊んでいるスマホからYouTubeで『モンストアニメ』を観られるので、ゲームのファンの方々が楽しんで観てくれているのではと思っています。

小松 私はYouTubeで劇場版のようなクオリティの作品が観られるんだという驚きと、連続して「次の動画」が再生できたり、ルシファー編が目的だとしても、いろいろなキャラクターたちの作品があることを簡単に把握できたり、『モンストアニメ』関連の動画を思い切り長い時間楽しめるので、ずっとYouTubeに噛りついて観てしまいますね。

――いよいよルシファー編最終章ですが、これまでを振り返っての感想をお願いします。

日笠 シリーズ1の『モンストアニメ』は人間がモンスターを召喚するアニメーションからスタートしているので、その時代を知っている方が、モンスターたちが主体性を持って戦うルシファー編などを観ると、別のアニメーションとして楽しめるのかなと思っています。なので、人間がモンスターを召喚する作品が好きな方々も、モンスターたちが主人公の作品が好きな方々も、まだ観たことがない方々も、それぞれが楽しめる内容になっていると思います。

小松 毎回ルシファーが大変な目に遭って、苦行を強いられているので、収録をしている私たちも頑張れと応援しています。最終章では、ルシファーに対してケテルが、こんなにも執着できるのかという個人的な感想がありますね。本当に最終決着になるのか、というところも含めて見守っていただきたいと思います。

――ご自身が演じたキャラクターの魅力について教えて下さい。

小松 ウリエルとルシファーの関係性を客観視すると、まさしくプラスとマイナスですが、たまたまそういう境遇になってしまっただけで、似た者同士の仲良しだったような気がしますね。
ルシファーが堕天してからは、頑張って同志を支えるリーダーとしての重圧に耐えつつも、本来の天使としての柔らかさみたいなものは常に持ち続けている、憧れに値する女性だなと思います。

日笠 「ルシファー 反逆の堕天使」に関しては堕天する前の天使だった頃の話もあって、いままでとは違うルシファーが観られます。第1話〜8話の天使時代はすごく快活で戦いが好きでいたずら好きな女性なのですが、堕天してからは笑顔を見せることがなくなってしまうんです。どちらのルシファーも好きと言ってもらえるとうれしいです。

――ご自身はどちらのルシファーに似ていると思いますか?

日笠 そうですね……、言っても堕天の王なので(笑)。でも、ルシファーみたいに仲間思いで自分の信念を貫き通せるような女性になりたいとは思います。

――演じる上で苦労したところはありましたか?

日笠 人間たちが主人公だった頃の物語では、ルシファーは絶大な力を持っていて気だるいキャラクターだったのですが、ルシファー編で「そのキャラを忘れてください」と言われたので、そこは戸惑いましたね。どこまで崩していいのか、どこまで感情を出していいのかを悩んで、いまでも悩んでいます。『モンストアニメ』はシリーズごとに監督やテーマが違うこともあり、ルシファー の様々な面が見られるので私も新鮮です。

小松 ウリエルはビジュアルが可憐で可愛らしいのに対して、「凛々しく強くいてください」と言われたのが印象的でした。リボンをした可愛い見た目ですが、性別を感じさせないような強さ、戦場に身を置いている強さを出すことを意識して臨みましたね。特に戦闘シーンでは、セリフで「うおおおお」とか言っていたりするので(笑)。

――特に印象に残ったセリフやシーンはありますか?

日笠 「ルシファー 反逆の堕天使」の第1話に、ルシファーが自分の部屋で思い出の映像を観ているシーンがあり、そこにはウリエルたち仲間の他に、いまは亡きルシファーの部下だった一般の兵士たちもたくさん映っています。それは、ルシファーの心にずっと残ったまま、忘れられないもので、彼らがいたからこそ、いまの自分がいると思っています。ルシファーというキャラクターを映し出している好きなシーンです。

小松 ウリエルは、天使としての能力を奪われたことがあり、力を取り戻すために、まだ自分には天使の力があると敵を騙すシーンがあります。天使兵に自分の体を支えてもらいながら、いかにも飛んでるように見せるシーンなのですが、ウリエルは結構重いらしく、天使兵に「思った以上にお身体が重くて……」と言われるシーンが、ギャグや抜けたシーンが少ないウリエルには、めずらしくて非常に印象深かったですね。可愛らしいシーンを見せていただきました。

――ルシファー編の最終章について見どころをお聞かせください。

日笠 ‟「ウェディングゲーム」って何のことだろう”と思うと思いますが、その「ウェディング」と「ゲーム」が、どのように繋がるかというところと、ケテルという巨大な敵がどれだけ気持ち悪いか(笑)。

小松 実に気持ち悪い(笑)。

日笠 こんなに変わっちゃうんだっていうところも見所のひとつだと思うので、ルシファー編といいつつも、ちょっとケテル編みたいなところも。ケテルの活躍を楽しみにしていてほしいと思います。

――前回の最終話から約10ヶ月経ちました。久々の収録ということで、現場の雰囲気はいかがでしたか?

日笠 これまでは結構集まって録っていたのですが、今回は全く別の場所にルシファーとウリエルたちがいるシーンが多いので、分かれて収録していたイメージがあります。新キャラクターも今回登場するので、いままでとは少し違ったメンバーで、また新鮮な気持ちで収録ができたかなと思います。

小松 実は、ウリエルは大変な目に遭ってしまって。どんなふうになったのかは、まだ全然言えないんですけど……

日笠 言えないね。

小松 言えないんですが、でも第1話はわりと皆さんが集まって収録できたので、ようやくまたルシファー編が始まったなという雰囲気はありました。ケテルがやばくなってきたぞっていう(笑)、間近で感じる恐怖、狂気といいますか。そういうものはひしひしと置鮎(ケテル役:置鮎龍太郎)さんから感じましたね。そういう意味ではすごく楽しい現場でした。

日笠 皆さん気合が入っているみたいで、相談の時間を含めて収録時間は長かったですね。監督さんが納得いくまで何度もやり直すこともありました。
常にケテルがしゃべっているから。ルシファーは「う」「はあっ」っていう感じで、リテイクがなくて、しゃべっている置鮎さんはすごく大変そうでした。

小松 結構いろいろなバージョンを求められていましたもんね。

日笠 少人数なこともあり、置鮎さんや速水(ダアト役:速水奨)さんたちベテランの方々とも話をする機会が多かったので、いろいろお話をさせていただいて楽しかったです。

――ムードメーカーはどなたでした?

日笠 みんなムードメーカーって感じじゃない?

小松 でもやっぱり日笠さんが。

日笠 私はそんな。別々の収録が多かったじゃない。

小松 いつも架け橋役ですね。私達とベテランの先輩方との会話の糸口をつないでくださる。そこで大体爆発するんですが、その起爆剤も日笠さんで。

日笠 私が痛い目に遭ってみんなが楽しく見ているみたいな。

小松 日笠さんの犠牲の下に、現場が成り立っています。

日笠 みんな明るいよね。モンストのメンバーは。朝井(ミカエル役:朝井彩加)も明るいし。藤原夏海(ヨエル役)も里菜(ガブリエル役:日高里菜)も明るいし。みんな楽しい感じでしたね。

――ご自身のキャラクター以外に好きなキャラクターは?

小松 私は藤原夏海ちゃんがやっていたヨエルが可愛くて好きでした。あまり夏海ちゃんのヨエルのようなキャラクターを聞いたことがなかったっていう中の人事情もあるんですが。「エルー」って。あれがすごく可愛くて。このモンストの中の癒やしに値するキャラクターでもあったので、個人的には好きですね。憎めないところが。

日笠 憎めないというと私は、チョー(コクマー役)さんが大好きなんです。チョーさんがやっているキャラクターは無条件で好きみたいな。(コクマーの)見た目は全然好きじゃないんですが(笑)。

小松 チョーさんが演じることで。

日笠 大ベテランの方々が出てくださるっていうのが、間近でお芝居が見られてすごくよかったよね。

小松 よかったです。キャラクタープラスアルファの部分が。

日笠 パワフルだしね。

小松 そうなんですよね。

日笠 高木さん(キングクロッチ役:高木渉)もチョーさんも本当に素敵でした。

――最終章はシリアスなシーンも多かったと思いますが現場の雰囲気はいかがでした?

小松 緊張感あるシーンが多かったので。特に戦闘シーンはすごく速いので、みんな目を凝らしてすごい集中力でやっていましたよね。

日笠 確かにモンストアニメ自体、緊張感のある作品でシリアスなシーンが多いので。今回の『ルシファー ウェディングゲーム』はケテルが想像の斜め上にいっているから。なんか笑っちゃう。

小松 確かに(笑)。

日笠 結構笑っていました。

――最終章の見どころを教えてください。

日笠 意外と『ルシファー ウェディングゲーム』はミステリー要素があって。言っていいのかな、犯人探し的な部分もちょっとあって。「犯人は誰だ!」みたいな。

小松 裏切り者じゃないけど。

日笠 敵を探し出すみたいな。ミステリードラマみたいなところがあるので、いまの時代に合っている感じがします。

小松 人狼ゲーム的な。

日笠 そうそう。そしてシリーズの中で1番エンターテインメント要素が強いと思います。ケテルのテンションもストーリーも。だからすごく楽しめると思います。

――最後に、ひと言お願いします。

日笠 ルシファー編、最終章ということで、どう決着をつけるかがひとつ肝になると思います。ストーリーの中で仲間の大切さや、ルシファーの仲間への気持ちや思いの強さを見られるので、ぜひ楽しみにしていてください。よろしくお願いいたします。

小松 個人的にはルシファーVSケテルの大きな軸が気になりつつも、惑わされた天使たちの行く末が気になっています。そのあたりの、終わるのか終わらないのかどうなっていくのか、皆さんと私は同じ目線で見ていると思うので、とても楽しみですし、楽しみにしていただきたいと思います。