ひっくり返ったセミの生死、一発で見分ける方法があった【追記あり】
夏の終わりによく見かけるのが、地面にひっくり返っているセミの姿。
死んでいると早合点して近づいたら実は生きていて、急に激しく暴れ出すセミに驚かされた。そんなトラウマ経験がある人も、きっと多いのではないだろうか。
いまツイッターで注目を集めているのが、ひっくり返ったセミの「生死」を見分ける方法だ。投稿によれば、セミの生死は足が開いているかどうかで判別できるというのだ。
話題になっているイラストは、漫画家の凸ノ高秀さんが2012年にウェブメディア「オモコロ」に掲載した漫画「蝉の恋」のワンシーンだ。とあるツイッターユーザーがこれを紹介したことで、改めて注目を集めているのだ。
セミの専門家に聞いてみた
これを覚えておくだけで、「セミファイナル」(セミが死んでると思ったら突然最期の大暴れですんげーービックリすること)を回避できるわけだ。このテクニックにツイッターでは、
「これすごい助かる情報だ」「知るのが遅かった。。。。今日 やられました」
といった反応が寄せられている。
しかし、本当に足の開閉だけで生死が見分けられるのだろうか。
Jタウンネットは2019年8月30日、セミの生態に詳しい大阪市立自然史博物館の初宿成彦(しやけ・しげひこ)さんに見解を聞いた。
初宿さんはまず、この判別方法について「絶対とは言えませんが、おおむね合っているんじゃないですか」と話す。
「私もこの判別の仕方は聞いたことがありました。なので、ちょうどこの夏にセミの個体を確認したんですよ。数はまだ10匹程度なんですが、確かに足が開いている個体は生きていて、閉じている個体は死んでいました」
その上で初宿さんは、セミだけでなくカブトムシなどの昆虫でも同じことは言えるのではないかと補足。「やっぱり、合っているんじゃですか」と繰り返し話していた。
専門家も太鼓判を押すこのテクニック。覚えておく価値は十分ありそうだ。
9月1日16時追記
当初、この記事で紹介したツイート内にあったイラストが、凸ノ高秀さんの作品だという旨を記載していませんでした。つきましては、本文を修正したうえで、掲載画像を変更しました。不正確な情報を掲載したこと、お詫びいたします。