ブブゼラ、スティックバルーンにつづく新たな応援用鳴りもの「ラチェット」

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いよいよ1年後に迫ってきた東京五輪・パラリンピック。世界から多くのファンが訪れることで、普段のスポーツイベントとはガラリと雰囲気も変わることでしょう。

そんななか、2020年に向けて注目の応援用鳴りものを紹介します。これまでも2010年のサッカーワールドカップ・南アフリカ大会で一世を風靡した「ブブゼラ」や、日本でのバレーボールの応援などでよく見る「スティックバルーン」が応援用鳴りものとして人気となりましたが、2020年は新しい鳴りものに注目です。

8月7日から11日にかけて、五輪のテストイベントとして東京・海の森水上競技場で行なわれていた世界ボートジュニア選手権でのこと。ボート競技はヨーロッパでは大変に人気があるということで、各国から応援団が集っていました。その一角から、耳障りではないもののにぎやかな音が聞こえてきます。

カラカラカラカラと「ざわついた」感じのその音の正体は、ドイツ応援団が持つ応援用鳴りものから出る音でした。ドイツ応援団は15センチほどの板切れに軸となる棒を刺して、クルクル回せるグッズを持っています。板にはドイツ国旗が描かれ、その板をまわすとカラカラと音が鳴るようです。

ドイツ応援団が集団で回す鳴りもの


こちらはラチェットという楽器の一種で、棒についた歯車のまわりを、板の一部がこするようになっており、回すときにカラカラと音がなるようです。サイズも手ごろで、その割に音は大きいのですが、木と木のこすれる音なので耳障りではありません。回すときに適度な動きもあるので、競技の盛り上がりを表現するのにもいい具合です。

ブブゼラだと音が大き過ぎて迷惑であったり、スティックバルーンはずっと手で持っていないといけないのが不便でしたが、ラチェットなら使わないときはポケットに入れておくこともできそうです。日本の通販サイトでも無地のものが1000円台で購入できるようですので、2020年にちょっと小粋な応援をしたい方は、今から準備をしてみてもよいかもしれませんね。

文=フモフモ編集長