Googleの次期フラッグシップスマホ「Pixel 4」は顔認証とジェスチャー操作に対応!

Googleは29日(現地時間)、同社の次期フラッグシップスマートフォン(スマホ)「Pixel 4」シリーズに搭載される新しい2つの新機能として「顔認証」と「ジェスチャー操作」に対応すると発表しています。

Pixel 4シリーズは今年6月に公式にティザーを公開して外観をチラ見せしたほか、まもなく正式発表することが明らかにされており、今夏から今秋に発表されると見られています。


Pixel 4はGoogleが自社開発する“Made by Google”のスマホで、2016年から1年に1世代ずつ投入され、昨年は日本でもようやく発売された「Pixel 3」シリーズが投入され、今年で4世代目となります。

これまでにティザーによってPixel 4の背面画像が公開されており、背面の左上に正方形のカメラモジュールが搭載され、そこにカメラレンズやセンサー、フラッシュが合わせて4つ配置されていることが判明しています。

これにより、従来までのPixelシリーズはリアカメラはシングルカメラでしたが、恐らく複眼化すると見られているほか、少なくとも本体カラーにブラックが用意されており、背面から指紋センサーがなくなり、画面内指紋認証などになるのではないかと予想されています。

また背面から指紋センサーがなくなったことで顔認証にも対応すると見られていましたが、今回、Googleから公式に顔認証とジェスチャー操作に対応することが明らかにされました。顔認証は他のスマホよりも合理化された方法でロック解除ができるとのこと。


中でもジェスチャー操作はGoogleの先端技術開発チーム「ATAP(Advanced Technology & Projects)」が2015年に開催された「Google I/O 2015」にて発表した60GHz帯の電波を使ったモーションセンサー「Soli」を利用しているとのこと。

Soliは飛行機などの大きな物体を検出するために何十年も利用されてきた技術と同じもので、Googleでは独自のソフトウェアアルゴリズムと高度なハードウェアセンサーを組み合わせ、スマホなどに搭載できるように小さな動きを感知するミニチュアバージョンを開発したとのこと。

Pixel 4はSoliを搭載するはじめての製品となり、手を振るだけで曲のスキップやアラームのスヌーズ、通話の停止を可能にする新しいモーションセンス機能に対応するほか、これらの機能は一部に過ぎず、発売後もソフトウェア更新によって次々と機能が進化していくとしています。

またSoliは顔認証にも用いられており、Pixel 4を使おうと近づくとSoliがそれを自動的に検知して顔認証によるロック解除の準備に入り、Pixel 4を使うために目の前に持ってきたときにはすでに顔認証によってロック解除が行われているとのこと。さらに顔認証は本体を上下逆さまのほか、あらゆる方向でも利用可能だとしており、決済サービスやアプリの認証にも使えるということです。

なお、Googleでは顔認証によって本体に利用者の顔が画像などとして保存されたり、他のGoogleサービスと共有されることはなく、Titan Mセキュリティチップに顔データが安全に保存され、プライバシーとセキュリティーを保護するとしています。その他、これらのSoliを利用した機能は一部の国・地域でのみ利用できるとされており、恐らくSoliが利用する60GHz帯の認証を取れない国・地域があるということなのではないかと見られます。

Pixel 4の前面にあるディスプレイの上には左から顔認証用のIRカメラ、フロントカメラ、環境光・近接センサー、オーディオポート、「Soli」レーダーチップ、Appleの「iPhone」などの顔認証「Face ID」でも使われている「Dot Projector」、顔認証用の2つ目のIRカメラ、顔認証用のIR投射装置「Flood Illuminator」が配置されていることが明らかにされています。



記事執筆:memn0ck


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