Photo by Eric Zachanowich. (C)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved

ハリウッドを代表する名優ロバート・レッドフォードの最新作であり、惜しまれつつも俳優引退作となる映画『さらば愛しきアウトロー』が、7月12日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開される。銃は使うが誰一人傷つけず、2年間で93件もの銀行強盗を成功させた実在の人物フォレスト・タッカーをモデルに描いた、“ほぼ真実の物語”だ。

◆すべての映画ファンに贈る、愛と犯罪と逃亡の一大エンターテインメント

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1969年に主演した映画『明日に向って撃て!』が大ヒットを記録して一躍その名を世界各国にとどろかせ、1973年の『スティング』でアカデミー賞主演男優賞にノミネート。以降、半世紀にわたって名作を刻み続けてきた本物のスター俳優が、ついにスクリーンを後にする。名優レッドフォードが最後に演じるのは、自らの映画人生をその生き様に重ねた「伝説のアウトロー」。その男こそ16回もの脱獄と銀行強盗を繰り返した、74歳の紳士フォレスト・タッカーだ。

◆R・レッドフォードを追い続けてきた者たちの胸を熱くさせる!過去の名作への目配せ──

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ユーモアとウィットに富み、危ない橋を渡らずにはいられない、少年のようなフォレストを生きるレッドフォードの仕草や風貌、アクションには、彼がこれまで演じてきたアウトローたちの面影が投影されている。そして本作の冒頭に映し出される「この映画はほとんど実話である」という字幕が『明日に向って撃て!』の頭と重なるように、彼が出演してきた過去の名作への目配せが本編の随所にちりばめられ、彼を追い続けてきた者たちの胸を熱くさせるのだ。

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既に本作を鑑賞したマスコミからは「レッドフォードの引退作としてふさわしい作品」「レッドフォードのための映画のような気がした」「引退作を有終の美で飾るために、心から彼を愛し、リスペクトする人たちが集まっていることが映画が始まってすぐにわかる」など、“レジェンド”に対する愛に溢れた本作に、数々の絶賛の声が届いている。

◆「伝説のアウトロー」たる“仕事の流儀”に魅せられる!

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実在の強盗犯であるフォレストが「伝説のアウトロー」であると称される理由の一つには、彼が最後まで貫いた、「ポケットに入れた拳銃を微笑みながらチラリと見せるだけで、誰一人傷つけない」という、“仕事の流儀”が挙げられる。微笑みながらポケットに入れた拳銃をチラリと見せるだけで誰一人傷つけなかったことから、事件の被害者である銀行の窓口係や支店長が、彼のことを「紳士だった」「礼儀正しかった」と口々に褒めそやし、事件を担当する刑事でさえも、追いかければ追いかけるほど、彼の生き方に魅了されてしまうのだ。その上、出会ったその日に心を奪われ、彼が堅気の男ではないことに気付きながらも、愛さずにはいられない女性まで登場するから驚かされる。

◆R・レッドフォード引退の花道を飾る豪華実力派キャストたち

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映画では刑事のジョン・ハント役に、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でアカデミー賞をはじめとする数々の賞を総なめにしたケイシー・アフレックが扮し、フォレストの最後の恋人ジュエルを、『歌え!ロレッタ愛のために』でアカデミー賞を受賞し、一躍トップ女優として映画界を駆け抜けてきた女優シシー・スペイセクが、慈愛に満ちた表情とそこはかとない色気を漂わせつつ、魅力的に演じきっている。

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そのほか、『リーサル・ウェポン』シリーズのダニー・グローヴァーや、ジム・ジャームッシュ監督作品やフランシス・フォード・コッポラ監督作品でも知られ、唯一無二のシンガー・ソング・ライターとして絶大な人気を誇るトム・ウェイツが脇を固めるなど、レッドフォードが共演を願った豪華キャストたちが、ここぞとばかりに集結しているのも見逃せない。

◆監督「往年の銀幕のスターの一人にラブレターを書く」、R・レッドフォードの60年間におよぶ映画人生への敬意──

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メガホンを取っているのは、レッドフォードが若い才能を見つけ、支援するために創設したサンダンス・インスティテュートが主催する「サンダンス映画祭」で頭角を現し、『セインツ -約束の果て-』でグランプリにノミネート、『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』で観客賞にノミネートされた、新鋭監督のデヴィッド・ロウリーだ。

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1980年に『普通の人々』で監督業にも進出し、アカデミー賞とゴールデン・グローブ賞に輝き、2001年にアカデミー賞名誉賞、2019年にはセザール賞名誉賞を受賞したレッドフォードは、本作で俳優業は引退しても「監督業は続けていく」と表明している。

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だが、レッドフォードが自身の俳優引退作をロウリーに託したということからも、彼を自らの才能と映画への愛を引き継ぐものとしてみなしている事は間違いない。そしてそれに応えるように、ロウリー監督もまた、本作は「思いの丈を込めた、レッドフォードへのラブレターだ」と語っている。

◆偉大な映画スターの引退を飾るにふさわしい傑作

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スーパー16ミリのフィルムで再現された1970年代のアメリカ映画を彷彿とさせる映像と、すべて編集が終わった後に入れたという、美しくもどこか物悲しい旋律が、偉大な映画スターの引退作をこの上なくカッコよく彩っている。まさに引退を飾る花道にふさわしい傑作と言える1本だ(文/渡邊玲子)。

映画『さらば愛しきアウトロー』は7月12日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開

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