レアル・マドリー入りの久保建英とバレンシアのイ・ガンイン。日韓の至宝はどっちがスゴイのか?
10歳でバルセロナのカンテラに入団した久保建英は、FIFAの決定(18歳未満の外国人選手獲得・登録の違反でバルセロナに制裁)も影響して13歳で退団を余儀なくされ、FC東京の下部組織に加入。2017年にプロ契約を交わすと、そのシーズン終盤の33節・広島戦で16歳5か月22日でJ1デビューを果たした。昨季の横浜へのレンタルを経て迎えた今季は出番を増やし、13試合で4ゴール。センセーショナルな活躍で評価を上げ、6月14日にはレアル・マドリーへの移籍が決まった。
世代別代表にもコンスタントに名を連ね、2017年には当時16歳ながら飛び級でU-20ワールドカップに出場。今年6月9日のエルサルバドル戦では、ついにA代表デビューも果たした。
3月にはA代表に招集されたものの、出場はなし。とはいえ、10番を背負ったU-20ワールドカップでは6試合で2ゴール・4アシストを決める活躍で、韓国の準優勝に大きく貢献した。
久保もイ・ガンインも非凡なボールスキルを持っており、複数の相手DFに囲まれても打開できるドリブルが魅力だ。どちらもゴールやアシストなど、何でもできる天才肌ではあるが、これまでの成績からも窺えるように、比較するとフィニッシュの局面では少しタイプが異なる。
Jリーグで得点数を伸ばした久保は、どちらかと言えばストライカー寄りか。エルサルバドル戦の73分には、右サイドからカットインしてシュートを放った。直近の試合で、ゴールへの意識の高さを窺わせたプレーだ。
一方、U-20ワールドカップで4アシストを決めているイ・ガンインは、チャンスメーカーの傾向が強い。グループステージのアルゼンチン戦では、左サイドをドリブルで駆け上がり、正確なクロスでオ・セフンのゴールをアシスト。ちなみに、決勝のウクライナ戦でもパサーの役回りが多かった。
もちろん、両者ともにゴールもアシストもできる選手ではある。だが、対戦相手や状況が異なるとはいえ、直近の試合で見せたサイドでボールを持った時のプレー――シュートを選ぶ久保とパスをチョイスするイ・ガンイン――からは、久保とイ・ガンインのスタイルの違いが垣間見えた。

