中国の小学校には夏休みの自由研究という課題はない。それゆえ中国人にとって自由研究は新鮮に感じられると同時に、さまざまな驚きが詰まった存在であるようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本の小学生にとって「夏休み」は楽しいものだ。つい遊び過ぎてしまい、夏休みの後半に多くの宿題に追われた思い出を持つ人も多いだろう。日本と中国では教育制度に様々な違いがあり、日本の小学生にとって定番の宿題である「自由研究」は中国の小学校では一般的に行われていない。

 それゆえ中国人にとって自由研究は新鮮に感じられると同時に、さまざまな驚きが詰まった存在であるようだ。中国メディアの捜狐はこのほど、日本の小学校で行われている自由研究の宿題について紹介する記事を掲載し、夏休みを迎えた日本では「社会全体が小学生の自由研究に協力的になる」ことを伝えている。

 中国の小学生にとって夏休みの宿題といえば、英語や算数といった教科のほか、あらかじめ決められたテーマで作文を書くことなどが定番であり、日本のように「子どもが自分でテーマを決め、自分でそのテーマを掘り下げた研究を行う」ような宿題は一般的に存在しないことを紹介した。

 続けて、自由研究とはどのようなものかを知らない中国人読者に向けて自由研究の内容を紹介したうえで、ある子どもは昆虫に興味を持ち、何年か続けて昆虫をテーマにした自由研究を行い、そして、ついには酵母菌を研究のテーマにした事例もあることを紹介。「自由研究は子どもたちの人格形成に大きな影響を及ぼすだけでなく、興味や関心のあることに自発的に取り組ませるという点でも非常に有意義」であると指摘した。

 さらに記事は、驚くべきは子どもたちの自由研究を支援、サポートする取り組みが日本全体で行われていることだと伝え、大手企業や団体が夏休みに子どもたちに向けたイベントを行っていると紹介。新しい技術や伝統文化などを子どもたちに伝えるイベントが日本中で行われているとし、まるで社会全体が子どもの自由研究に協力的であるかのようで、中国人としては非常に驚きであると紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)