公開中の映画『オンリー・ザ・ブレイブ』より、本作の迫力の山火事シーンとあわせ、巨大な山火事を生み出した驚きの撮影秘話が解禁となった。

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映画公開後、SNS上では「言葉では言い表せないくらいいろんな感情が押し寄せてきた。ドラマとして見事すぎる。」「心動かされたし泣けた。」「観た後大げさじゃなく言葉が出なかった。細かく的確に描かれた隊員それぞれへの想いが何層にも積み重なってしまうラストで号泣。」など、絶賛の声が相次いでいる本作。

劇中、森林火災のスペシャリスト“ホットショット”が挑む巨大な山火事。観る者に圧倒的な迫力と恐怖すら抱かせるこの山火事シーン、実は実際の炎を用いて作り上げている。山火事を可能な限りリアルに撮ることにこだわったコシンスキー監督は、CG技術も取り入れながら「本作において火は一つのキャラクターだ」と説明し、撮影所の裏手に約8093.7屬凌垢鮑童宗4ヶ月かけて600本以上の木々を植え、トラック数千台分の土とトラック50台分の切り株や丸太、小枝などを運び込んで人工の森を作り上げた。

森の中に設置された木々は、実物と鋼鉄で作られたものが組み合わされており、鋼鉄製の木は、開けられた小さな穴から液体プロパンを噴出、爆発を引き起こす分枝管として機能しており、一方で、本物の木には消火剤が塗られ、プロパンを止めれば火が鎮火するといった工夫が施されている。

その他にも、(地面に炎が広がるよう)ディーゼル燃料を浸したミズゴケが敷きつめられたりと、リアルな山火事を撮影するための様々な仕組みが設置されており、山火事シーンの撮影のために作られた「巨大な可燃性の森」となっている。

この森で生み出された炎は約9.1〜30.5mまで立ち昇り、最初に炎を前にした出演者は思わず逃げ出すほどだったとか。そんな森の中、俳優たちは、燃料ポンプを背負った状態で燃料を浸したミズゴケに炎をおこすといった撮影を行い、本物の炎に囲まれた、まさに命がけの撮影に挑んでいる。

俳優たちは撮影に先立ち、ホットショットの元メンバーから厳しい訓練キャンプ指導を受けており、監督はこのキャンプが「出演者に単なる森林消防士ではなく、ホットショットの一員になる方法を教え込んだ」と振り返る。

マイルズ・テラーは「訓練キャンプは猛烈だった。かがんだ姿勢で何マイルも線状に木を切り拓く。一人はホウキを持ち、別の一人は手斧を持つ。きつい仕事だけど、苦労を共にする体験ほど絆を深めるものはない」と過酷だった訓練の内容を明かすと共に、そこで培われた仲間としての絆が本物であったことに誇りを感じている様子。

さらに、ジョシュ・ブローリンは「俺たちは一緒に眠り、一緒に山を歩いた。今まで生きてきた中で見たことのない最悪の水ぶくれができたよ。でも俺たちは互いに助けあったんだ」と当時のエピソードを明かした。

撮影前の過酷な訓練キャンプに命の危険を感じる「巨大な可燃性の森」での撮影の他、実際にホットショットが活動を行う山岳地帯の山奥で4週間にも及ぶ過酷なロケも敢行。彼らと同様に消火道具が詰まったおよそ20.4kgのバックパックを背負い、防火帯を作るといった撮影にも臨んでいる。

映画『オンリー・ザ・ブレイブ』はTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開中

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