「生活催眠」ってなんだか分かります? 最近韓国で大流行してるんですって。「生活催眠」というのは、ダイエットや禁煙などに用いる比較的簡単な催眠のこと。催眠でダイエット・・・。なかなかおもしろそうな話だと思いません?

 この「生活催眠」の大きな特徴は、生活に密着していて、手軽に出来るという点。代表的なものが、パソコンを使った「インターネット催眠」だ。これは、サイトにアクセスし、お好みのメニューを選択するだけで、催眠誘導音声が聞こえてくるというもの。また、携帯電話で画像などをダウンロードし、それを使って催眠を誘導するサービスなども人気とのこと。

 やってみたい気もしますが、日本でも「生活催眠」は行われているんでしょうか? 催眠療法で治療を行っている明石市のフロンティア・パーソナリティの釜谷さんに話を聞いた。

 そもそも「催眠」って良く分からなくて不安なんですが・・・

 「催眠というのは、睡眠状態とは違い、例えば眠る前のウトウトした状態や起きてすぐの寝ぼけた状態に近いのです。催眠状態は誰もが毎日、当たり前のように経験しているんです。しかも、意識があり催眠中に話したことや聞いたことは全て覚えていますから大丈夫です」

 実際、日本でもこのような「生活催眠」は行われているんですか?

 「現在のところインターネットや携帯電話を使ったものはありません。ただ、CDがありますので、自宅で手軽に行うことは可能です。まだ目的別に作られているものはなく、プラス思考になれるというような漠然としたものだけです。今後、目的別のものなどについても作成していくつもりです」

 CDにはどんな音が録音されているんですか?

 「音楽は録音されていません。前向きになるための暗示や考え方が録音されています。特別な催眠誘導暗示は録音されていませんので、何かしながら聴くだけで効果があります」

 なるほど、考えていたよりもずっと手軽で安全なんですね。もしかしたら、日本でも近いうちに、催眠が生活の一部になる日が来るかもしれませんね!(文/verb)